平成24年度 春期 午前 問56
サービスマネジメント
レプリケーションに関する問題
レプリケーションが有効な対策となるものはどれか。
- ア悪意によるデータの改ざんを防ぐ。
- イコンピュータウイルスによるデータの破壊を防ぐ。
- ウ災害発生時にシステムが長時間停止するのを防ぐ。
- エ操作ミスによるデータの削除を防ぐ。
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✓ これが正解ウ災害発生時にシステムが長時間停止するのを防ぐ。
解説
拠点が失われても複製の側で続けられます。
この設問は、レプリケーションがどういう事故に効くのかを尋ねています。見分けの軸は、その事故で失われるのが入れ物のほうなのか、それとも中身そのものが誤った状態になるのか、という一点になります。レプリケーションは、複製先を複製元と同じ状態に保ち続ける仕組みです。元で起きた更新は、そのまま複製先へも伝わります。ここが要点で、望んだ更新も、望まない更新も、同じように伝わってしまいます。ですから効き目が出るのは、データ自体は正しいまま、それを載せていた装置や拠点のほうが失われた場合です。災害で施設ごと使えなくなっても、離れた場所の複製をそのまま使えますので、長い時間止まらずに済みます。これが可用性を高めるという言い方の中身で、事業を続ける計画の中で定番の備えになっています。混同しやすいのがバックアップです。こちらは過去のある時点の状態を残しておく仕組みですので、事故の直前まで戻すことができます。同じ状態にする道具と、昔の状態を残す道具は、互いの代わりになりません。どちらの備えも必要です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア悪意によるデータの改ざんを防ぐ。:悪意をもって書き換えられた内容は、正しい更新と見分けがつかないまま複製先へも届きます。同じ状態に保つことが役目の仕組みですので、誤った内容もそろえてしまい、歯止めになりません。
- イコンピュータウイルスによるデータの破壊を…:悪意のあるプログラムに壊されたデータも、壊れた状態のまま複製先へ伝わります。この仕組みは過去の時点へ巻き戻す働きを持ちませんので、元へ戻す手立てとしては使えません。
- エ操作ミスによるデータの削除を防ぐ。:誤って消してしまう操作も、更新の一種として扱われます。したがって複製先からも同じように消えます。取り戻すには、時点をさかのぼれる形で別に保管したものが必要です。
この問題の用語
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
- 改ざん保管や送信の途中で、内容を許されずに書き換えること。完全性が損なわれますが、電子署名などを使えば起きたことを見つけられます。
- ウイルスほかのプログラムに入り込んで増える、不正なプログラムです。単独で動くトロイの木馬や、自ら広がるワームとは区別されます。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56
同じ用語が出る問題
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