平成24年度 春期 午前 問57
サービスマネジメント
TCOに関する問題
新システムの開発を計画している。提案された 4 案の中で,TCO が最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3 年間使用されるものとする。
〔表〕提案された 4 案の費用(単位 百万円)
項目 A案 B案 C案 D案 ハードウェア導入費用 30 30 40 40 システム開発費用 30 50 30 40 導入教育費用 5 5 5 5 ネットワーク通信費用/年 20 20 15 15 保守費用/年 6 5 5 5 システム運用費用/年 6 4 6 4
- アA案
- イB案
- ウC案
- エD案
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✓ これが正解ウC案
解説
毎年の費用を三年ぶん足すとC案が最小です。
この設問は、四つの案の費用を並べた表から、総額が最も少ないものを選ばせています。見分けの軸は、その費用が一度きりで済むのか、使っている間かかり続けるのか、という一点になります。TCO は、導入してから使い終えるまでにかかる費用の総額を指します。ですから表を読むときは、先に二つへ割ります。ハードウェアの導入、システムの開発、導入時の教育は一度きりの初期コストです。通信、保守、運用は見出しに年あたりと付いていますので、使用する三年ぶんを掛ける運用コストになります。この割り方さえ先に済ませれば、あとは足し算です。C案で確かめると、一度きりが40と30と5で75、毎年かかるのが15と5と6で26ですから、75に26の三年ぶんである78を足して153になります。これが四案の中で最も少ない額です。押さえておきたいのは、導入時にいちばん軽い案が、いちばん安く済むとは限らないという点です。C案は一度きりの費用ではA案より重いのですが、通信の費用が毎年5少ないため、三年で15の差がつき、順位が入れ替わります。使う期間が長くなるほど、毎年の差が効いてきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA案:一度きりの費用は65で四案の中では最も軽いのですが、毎年かかる額が32と最も重くなっています。三年で96になりますから、合計は161で、最少の153には及びません。毎年の額を一度しか足さないと、この案が最小に見えてしまいます。
- イB案:開発の費用が50と重く、一度きりの合計が85になります。毎年かかる額は29で、三年ぶんの87を加えると172となり、四案の中で最も多い額になってしまいます。
- エD案:毎年かかる額は24で四案の中では最も軽いのですが、一度きりの合計が85と重く、三年ぶんの72を足しても157にとどまります。毎年の額が軽いことだけでは、最少の153に届きません。
この問題の用語
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57
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