平成24年度 春期 午前 問52
プロジェクトマネジメント
EVMに関する問題
システム開発のプロジェクトにおいて,EVM を活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点で EV−PV の値が負であるとき,どのような状況を示しているか。
- アスケジュール効率が,計画より良い。
- イプロジェクトの完了が,計画より遅くなる。
- ウプロジェクトの進捗が,計画より遅れている。
- エプロジェクトの進捗が,計画より進んでいる。
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✓ これが正解ウプロジェクトの進捗が,計画より遅れている。
解説
出来上がった量が予定量に届いていません。
この設問は、EVM で使う二つの値の引き算の符号から、いま何が起きているかを読ませています。見分けの軸は、その引き算がどちらの面を測っているのか、そしてどこまでを言い切れるのか、という二点になります。EVM は、進捗管理のために仕事の量をすべて金額に換算して扱う考え方です。よく使う値は三つあります。その時点までに終わっている予定だった量、その時点までに実際に仕上がった量、そしてその時点までに実際に使った費用です。ここで実際に仕上がった量というのは、使ったお金のことではなく、出来上がった分の値打ちを指します。この三つのうち、実際に仕上がった量から予定だった量を引いた差は、日程の面の差異分析に当たります。差が負であれば、予定していたところまで仕上がっていないということですから、その時点で遅れが出ていると読みます。もう一組、実際に仕上がった量から実際に使った費用を引いた差もあり、こちらは費用の面を測ります。どちらの差も、測ったその一点の状態を表すもので、先の見通しを述べるものではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アスケジュール効率が,計画より良い。:日程の面での効率が計画を上回っているという読み方は、差が正になったときのものです。負であるという設問の前提と符号が合いませんので、そのまま反対の結論になっています。
- イプロジェクトの完了が,計画より遅くなる。:終わる時期が計画より後になる、という言い方は先の見通しに踏み込んでいます。今の差が負でも、この先で取り返せば予定どおり終えられることもありますから、この値だけから完了の時期を決めることはできません。
- エプロジェクトの進捗が,計画より進んでいる…:計画より先に進んでいるという読み方も、差が正のときのものです。仕上がった量が予定量を上回っている状態を指しますので、負であるという前提とは向きが逆になります。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52
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