平成22年度 秋期 午前 問54
プロジェクトマネジメント
ファンクションポイント法の問題
ソフトウェア開発の見積りに使われるファンクションポイント法に関する記述として,適切なものはどれか。
- アソースプログラムの行数を基準に,アルゴリズムの複雑さを加味して,ソフトウェアの開発期間を見積もる。
- イソフトウェアの規模を基準に,影響要因を表す補正係数を使って,ソフトウェアの開発工数とコストを見積もる。
- ウ単位規模当たりの潜在バグ数を予測することによって,ソフトウェアの品質を見積もる。
- エ帳票数,画面数,ファイル数などのデータを基に,システム特性を考慮して,ソフトウェアの規模を見積もる。
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✓ これが正解エ帳票数,画面数,ファイル数などのデータを基に,システム特性を考慮して,ソフトウェアの規模を見積もる。
解説
見える機能を数えて規模を測ります。
見積りと一口に言っても、測る対象は同じではありません。規模を測るのか、工数や費用を出すのか、品質を予想するのかで、方法がまるで違います。判定の軸は、その記述が何を見積もっているのかという一点になります。正解は、帳票数、画面数、ファイル数などのデータを基に、システム特性を考慮して、ソフトウェアの規模を見積もるという記述です。ファンクションポイント法は、利用者から見える機能の数と複雑さで規模を測ります。数える対象は、外部入力、外部出力、外部照会、内部論理ファイル、外部インタフェースファイルの五種類です。それぞれを難しさで重み付けして合計し、対象システムの性質に応じて補正します。帳票や画面は出力と入力にあたり、ファイルは内部に持つデータにあたります。測っているのが規模そのものである点も鍵で、工数や期間はここから別の段で換算します。利用者と話せる単位で数えられ、言語に左右されず、作り始める前に測れることが値打ちです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アソースプログラムの行数を基準に,アルゴリ…:書かれた行数を土台にして、処理の込み入り具合を加えたうえで期間を出すという内容です。行数は設計が済むまで分からないため、企画や要件の段階ではこの数え方を取れません。そこを避けたいという動機から、正解の方法が生まれました。
- イソフトウェアの規模を基準に,影響要因を表…:COCOMO の説明にあたり、最も紛らわしい記述です。規模を土台に補正係数を掛ける点は似ていますが、出しているのは工数と費用で、入力する規模のほうは先に別の手立てで求めておく必要があります。段が一つ違います。
- ウ単位規模当たりの潜在バグ数を予測すること…:単位あたりに潜んでいる誤りの数を予想するという内容で、見ているのは品質です。規模でも工数でもありませんから、何を測るのかという問いに立ち返れば、そこで切り分けられます。
この問題の用語
- アルゴリズム問題を解くための、決まった手順や考え方そのものです。同じ問題でも手順によって、処理にかかる時間や必要な記憶量が変わります。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問54
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