平成27年度 秋期 午前 問54
プロジェクトマネジメント
ファンクションポイント法の説明
ソフトウェアの開発規模見積りに利用されるファンクションポイント法の説明はどれか。
- アWBS によって作業を洗い出し,過去の経験から求めた作業ごとの工数を積み上げて規模を見積もる。
- イ外部仕様から,そのシステムがもつ入力,出力や内部論理ファイルなどの 5 項目に該当する要素の数を求め,複雑さを考慮した重みを掛けて求めた値を合計して規模を見積もる。
- ウソフトウェアの開発作業を標準作業に分解し,それらの標準作業ごとにあらかじめ決められた標準工数を割り当て,それらを合計して規模を見積もる。
- エプログラム言語とプログラマのスキルから経験的に求めた標準的な生産性と,必要とされる手続の個数とを掛けて規模を見積もる。
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✓ これが正解イ外部仕様から,そのシステムがもつ入力,出力や内部論理ファイルなどの 5 項目に該当する要素の数を求め,複雑さを考慮した重みを掛けて求めた値を合計して規模を見積もる。
解説
外部仕様から機能の数を数えて見積ります。
見積りの手法は、何を数えているかで分かれます。ファンクションポイント法が数えるのは、利用者の側から見える機能です。ですから正しいのは、外部仕様から、そのシステムがもつ入力や出力や内部論理ファイルなどの五つの項目に当たる要素の数を求め、複雑さを考えた重みを掛けて合計するという説明になります。五つの項目とは、画面などからの登録や更新に当たる外部入力、帳票や集計結果に当たる外部出力、問合せと応答の組に当たる外部照会、そのシステムが自分で保守するデータの集まりである内部論理ファイル、他のシステムから参照されるデータである外部インタフェースファイルです。それぞれを単純か平均か複雑かに分けて重みを付け、合計した値が規模の指標になります。この数え方の利点は、使うプログラム言語や作り手の技量に結果が左右されないことです。要件定義が固まった時点であれば、コードが 1 行もなくても規模を見積れます。逆にいえば、内部の作業量や作る手間を数える手法とは、出発点がまったく違います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アWBS によって作業を洗い出し,過去の経…:作業を洗い出し、過去の経験から得た工数を下から積み上げていく方法です。作業を並べられる段階まで進まないと使えず、数えている対象も利用者から見える機能ではありません。
- ウソフトウェアの開発作業を標準作業に分解し…:あらかじめ決めておいた標準の作業に分解し、割り当てられた標準の工数を合計する方法です。社内で整備した作業の体系が前提となり、やはり内部の手間のほうを数えています。
- エプログラム言語とプログラマのスキルから経…:経験から求めた生産性に、必要となる手続の個数を掛けて求める方法です。採用する言語や作り手の腕前で結果が動いてしまい、まさにその左右されやすさを避けたい場面には向きません。
この問題の用語
- WBS作業を階層的に細かく分けて、管理できる大きさにまとめた図です。順序関係を表す図ではなく、やることの範囲を漏れなく並べます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- プログラム言語プログラムを書くための文法や記号の体系のこと。目的に合わせて多くの種類があり、Java、C、Pythonなどがよく使われます。
出典:平成27年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問54
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問51:スコープに関する問題(WBS)
- 令和6年度 秋期 午前 問52:WBSの最下位のレベルの作業(WBS)
- 令和5年度 秋期 午前 問51(WBS)
- 令和2年度 10月 午前 問51:PMBOKに関する問題(WBS)
- 平成30年度 春期 午前 問52:パラメトリック見積りの説明(WBS)
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