平成25年度 春期 午前 問51
プロジェクトマネジメント
ファストトラッキングの説明
ファストトラッキングの説明はどれか。
- アクリティカルパス上のアクティビティに追加資源を投入して,所要期間を短縮する。
- イ時期によって変動するメンバの作業負荷を調整して,作業期間内で平準化する。
- ウ通常は順番に行うアクティビティを並行して行うことによって,所要期間を短縮する。
- エ不測の事態に備えて所要時間をあらかじめ多めに見積もっておく。
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✓ これが正解ウ通常は順番に行うアクティビティを並行して行うことによって,所要期間を短縮する。
解説
順番に行う作業を重ねて期間を詰めます。
ファストトラッキングは、ふつうなら前の作業が終わってから始める段取りを、わざと重ねる進め方です。設計が八割ほど固まった時点で残りを待たずに製造へ入る、といった具合に、順序を崩して期間を詰めます。人や機材を増やしていませんから、費用は膨らみません。その代わり、先に始めた分が後の変更でやり直しになるおそれを引き受けます。買っているのは時間で、支払っているのは手戻りの危うさだ、と言い換えられます。期間を詰める手立てはもう一つあり、そちらは資源を投じて縮めるやり方で、差し出すのは費用です。二つは対にして覚えると取り違えません。どちらもクリティカルパス上の作業に当てなければ全体は縮まない、という点は共通の前提になります。設問に出会ったら、手段が重ねることなのか投じることなのか、そして何を差し出しているのかを言えるようにしておくと、言葉の響きに引きずられずに選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アクリティカルパス上のアクティビティに追加…:人や機材を投じて詰めるクラッシングの説明です。末尾の言い回しが正解とそろえてあるので紛れますが、手段が重ねることではなく足すことになっています。
- イ時期によって変動するメンバの作業負荷を調…:山と谷をならして無理のない配分に直す資源平準化です。期間はむしろ延びることさえあり、詰めるための手立てとしては数えられません。
- エ不測の事態に備えて所要時間をあらかじめ多…:不測の事態に備えて余裕を積んでおく考え方です。備えであって縮める働きは持たず、向きがちょうど反対を向いています。
この問題の用語
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成25年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問53:クラッシングに該当するもの(クリティカルパス)
- 令和6年度 秋期 午前 問54:ファストトラッキングの例(クリティカルパス)
- 令和元年度 秋期 午前 問52:クリティカルパスに関する問題(クリティカルパス)
- 平成31年度 春期 午前 問53:アローダイアグラムに関する問題(クリティカルパス)
- 平成29年度 春期 午前 問52:アローダイアグラムに関する問題(クリティカルパス)
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