平成21年度 春期 午前 問65
システム企画
要件定義プロセスで行うべき作業
共通フレーム 2007 によれば,要件定義プロセスで行うべき作業はどれか。
- ア新しい業務のあり方や運用をまとめた上で,業務上実現すべき要件を定義する。
- イ企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と組織モデルを検討する。
- ウシステム化機能の整理とネットワーク構成などのシステム方式を策定する。
- エシステムが提供する信頼性,性能,セキュリティなどのサービスレベルを定義する。
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✓ これが正解ア新しい業務のあり方や運用をまとめた上で,業務上実現すべき要件を定義する。
解説
新しい業務のあり方をまとめ業務上実現すべき要件を定めます。
設問は、共通フレーム 2007 の要件定義プロセスで行うべき作業を四つの記述から選ばせています。ですから、選び方の軸は、その作業が、これから新しく作ろうとしている業務そのもののあり方を整理し、そこで実現すべきことを利用者の言葉でまとめる段階のものか、それとも業務ではなく企業の最上位の機能や組織を検討する段階、あるいは実装に近いシステム方式や非機能面のサービスレベルを決める段階のものか、という一点で見分けます。求められているのは、新しい業務の運用の姿をまとめ、そこで業務上実現すべき要件を利用者の目線で定義するという作業で、これがまさに要件定義プロセスの中心の位置に当たります。ほかの三つは、要件定義よりも上流にある企画段階の作業、要件定義を受けて実装の方式を組み立てる下流の作業、あるいは実装のためのサービスレベルの定義という別の観点の作業で、要件定義プロセスの中心には当たりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ企業で将来的に必要となる最上位の業務機能…:企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と組織モデルを検討することが要件定義の作業だと述べています。全社の業務や組織の枠組みを描く段階は要件定義よりも上流の企画に位置し、個々のシステムの業務要件を利用者の目線で定める段階とは、扱う階層が違います。
- ウシステム化機能の整理とネットワーク構成な…:システム化機能の整理とネットワーク構成などのシステム方式を策定することが要件定義の作業だと述べています。要件を受けて実装の枠組みを決める段階に位置し、業務要件を定義する段階よりも下流に当たるため、位置が違います。
- エシステムが提供する信頼性,性能,セキュリ…:システムが提供する信頼性、性能、セキュリティなどのサービスレベルを定義することが要件定義の作業だと述べています。非機能面の水準を約束事として決める観点で、業務そのもののあり方をまとめて要件を定める段階とは、扱う観点が違います。
この問題の用語
- 共通フレームシステムの企画から運用までの作業と役割を、共通の言葉で並べた指針です。発注する側と受ける側で認識がずれないようにするために使います。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- サービスレベル顧客に約束するサービスの水準。満足度や稼働率のように、具体的に測れる形で決めておくのが決まりになっています。
出典:平成21年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問65
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問46:要件定義に関する問題(要件定義)
- 令和5年度 春期 午前 問66:共通フレームに関する問題(共通フレーム)
- 令和3年度 秋期 午前 問65:RFIの説明(サービスレベル)
- 令和2年度 10月 午前 問62:企画プロセスで実施すべきもの(共通フレーム)
- 令和2年度 10月 午前 問57:監視についての注意事項(サービスレベル)
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