令和8年度 北海道 午後 問9
人体の働きと医薬品
坐剤に関する問題
医薬品の吸収に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 有効成分の消化管からの吸収量や吸収速度は、消化管内容物によって影響を受けない。
b 全身作用を目的とした坐剤は、肛門から挿入することにより、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものである。
c 眼の粘膜に適用する点眼薬は、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。
d 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬では、咽頭粘膜からの吸収が原因となる全身的な副作用が起こりやすい。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 誤 誤 正
- 2正 誤 正 誤
- 3誤 正 正 誤
- 4正 正 誤 誤
- 5誤 正 正 正
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✓ これが正解3誤 正 正 誤
解説
b・cが正、吸収は内容物の影響を受け、含嗽薬の全身副作用は少ない
手引き第2章の薬が働く仕組みのうち、有効成分の吸収(内服・坐剤・局所への適用)の範囲で判断します。
aは誤りです。消化管からの吸収量や吸収の速さは、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受けます。bは正しい記述です。全身作用を目的とした坐剤は、肛門から入れて直腸内で溶かし、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させます。粘膜の下の静脈から循環血液中に入るので、肝臓での代謝を経ずに全身に届き、内服よりも作用が速く現れます。cも正しく、点眼薬は鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあり、眼以外の部位で副作用を起こす場合があります。dは誤りです。含嗽薬(うがい薬)の多くは唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ないとされています。
したがって、a誤・b正・c正・d誤の組み合わせが正解です。局所に使う薬でも全身に回ることがある例(点眼薬)と、回りにくい例(含嗽薬)を対にして覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 誤 誤 正:aを正としていますが、吸収は消化管内容物や併用薬の影響を受けるので、受けないとする記述は誤りです。bを誤としていますが、坐剤は直腸で溶けて薄い粘膜から吸収される剤形なので、正しい記述です。cを誤としていますが、点眼薬は鼻涙管から鼻の粘膜で吸収され副作用を起こし得るため、正しい記述です。dを正としていますが、うがい薬は大半が食道へ流れ、全身性の副作用は少ないとされるので、誤りです。
- 2正 誤 正 誤:aを正としていますが、吸収は消化管内容物や併用薬の影響を受けるので、受けないとする記述は誤りです。bを誤としていますが、坐剤は直腸で溶けて薄い粘膜から吸収される剤形なので、正しい記述です。
- 4正 正 誤 誤:aを正としていますが、吸収は消化管内容物や併用薬の影響を受けるので、受けないとする記述は誤りです。cを誤としていますが、点眼薬は鼻涙管から鼻の粘膜で吸収され副作用を起こし得るため、正しい記述です。
- 5誤 正 正 正:dを正としていますが、うがい薬は大半が食道へ流れ、全身性の副作用は少ないとされるので、誤りです。ほかの記述の正誤は正解と一致しています。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問9(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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