令和8年度 北海道 午後 問10
人体の働きと医薬品
門脈に関する問題
医薬品の代謝、排泄に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 経口投与後、消化管で吸収された医薬品の有効成分は、全身循環に入る前に門脈を経由して肝臓を通過する。
b 肝初回通過効果とは、全身循環に移行する有効成分の量が、消化管で吸収された量よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなることをいう。
c 医薬品の有効成分と血漿タンパク質との複合体は、腎臓で濾過される。
d 医薬品の有効成分は、肺から呼気中へ排出されることはない。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 誤 誤 正
- 2正 誤 正 誤
- 3誤 正 正 誤
- 4正 正 誤 誤
- 5誤 正 正 正
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✓ これが正解4正 正 誤 誤
解説
a・bが正、複合体は濾過されず、肺から呼気へも排出される
手引き第2章の薬が働く仕組みのうち、有効成分の代謝と排泄の範囲で判断します。
aは正しい記述です。消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に門脈という血管を通って肝臓を通過します。bも正しく、肝臓で代謝を受けた分だけ、全身循環に移行する量が吸収量より少なくなることを肝初回通過効果といいます。cは誤りです。血液中の有効成分の多くは血漿タンパク質と結合して複合体を作りますが、この複合体は腎臓で濾過されません。そのため有効成分が長く循環血液中にとどまり、作用が持続する原因になります。dも誤りです。有効成分は未変化体や代謝物の形で、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、さらに肺から呼気中へも排出されます。
したがって、a正・b正・c誤・d誤の組み合わせが正解です。タンパク質と結合した複合体は濾過されずに体に長くとどまる、と作用が続く理由とセットで覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 誤 誤 正:bを誤としていますが、肝臓での代謝分だけ全身へ届く量が減る現象の説明として、正しい記述です。dを正としていますが、有効成分は呼気中に出ることもあるので、肺から排出されないとするのは誤りです。
- 2正 誤 正 誤:bを誤としていますが、肝臓での代謝分だけ全身へ届く量が減る現象の説明として、正しい記述です。cを正としていますが、血漿タンパク質と結びついた複合体は腎臓で濾過されないため、誤りです。
- 3誤 正 正 誤:aを誤としていますが、吸収された成分は門脈を経て肝臓を通ってから全身循環に入るので、正しい記述です。cを正としていますが、血漿タンパク質と結びついた複合体は腎臓で濾過されないため、誤りです。
- 5誤 正 正 正:aを誤としていますが、吸収された成分は門脈を経て肝臓を通ってから全身循環に入るので、正しい記述です。cを正としていますが、血漿タンパク質と結びついた複合体は腎臓で濾過されないため、誤りです。dを正としていますが、有効成分は呼気中に出ることもあるので、肺から排出されないとするのは誤りです。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問10(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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