令和4年度 北海道 午後 問12
人体の働きと医薬品
医薬品の作用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1内服薬は、全て全身作用を示す。
- 2外用薬には、全身作用を目的としているものはない。
- 3局所作用を目的とする医薬品により、全身性の副作用が生じることはない。
- 4一般に、局所作用は、全身作用よりも比較的速やかに反応が現れる。
答えと解説を見る
✓ これが正解4一般に、局所作用は、全身作用よりも比較的速やかに反応が現れる。
解説
一般に、局所作用は全身作用より比較的速やかに反応が現れる
医薬品の作用の現れ方は、手引き第2章の薬が働く仕組みの項で判断します。内服薬か外用薬かという剤形の区別と、局所作用か全身作用かという作用の区別は一致しない、という点がポイントです。
局所作用は、医薬品を使った部位に直接働くため、反応が現れるまでの時間が比較的短くて済みます。全身作用は、消化管などからの吸収、代謝、作用部位への分布という過程を経るため、ある程度の時間がかかります。したがって、局所作用のほうが比較的速やかに反応が現れるという記述が正しいものです。
ほかの記述は、いずれも、全て当てはまる、一つもない、といった例外を認めない言い切りが誤りです。内服薬にも、整腸薬や瀉下薬のように消化管内で局所的に働くものがあります。外用薬にも、坐剤や経皮吸収製剤のように、吸収された成分が循環血液に移って全身作用を示すよう設計されたものがあります。また、局所作用を目的とする医薬品でも全身性の副作用が生じることがあります。
飲み薬は全身、塗り薬は局所、と単純に分けた言い切りは誤りになりやすい、と覚えておくと判断の助けになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1内服薬は、全て全身作用を示す。:口から飲む薬であっても、腸の調子を整える薬や便通を促す薬のように、吸収されずに腸の中で効き目を出すものがあります。例外を認めない言い方なので誤りです。
- 2外用薬には、全身作用を目的としているものはない。:坐剤や経皮吸収製剤など、使った部位から吸収された成分が血液に乗って全身に働くよう作られた外用薬もあります。全身作用を目的とするものはないとは言えません。
- 3局所作用を目的とする医薬品により、全身性の副作用が生じることはない。:使う場所に直接働かせる目的の医薬品でも、成分が吸収されて全身性の副作用を起こすことがあります。生じることはないという部分が誤りです。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問12(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)