令和8年度 北海道 午前 問44
主な医薬品とその作用
抗ヒスタミン成分に関する問題
アレルギー症状に対する受診勧奨及び内服アレルギー用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘が現れることがある。
b 一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはないことから、アトピー性皮膚炎が疑われる場合やその診断が確定している場合は、医師の受診を勧めることが重要である。
c 皮膚感染症(たむし、疥癬等)による湿疹やかぶれ等に似た症状が現れた場合、アレルギー用薬によって一時的に痒み等の緩和を図ることは適当でなく、皮膚感染症そのものに対する対処を優先する必要がある。
d プソイドエフェドリン塩酸塩は、薬物依存につながるおそれはなく、長期間にわたって連用することができる。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 誤 誤 誤
- 2正 正 正 誤
- 3誤 誤 正 正
- 4誤 正 誤 正
- 5誤 正 正 誤
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✓ これが正解2正 正 正 誤
解説
a・b・cが正。プソイドエフェドリンは依存のおそれがある
手引き第3章の内服アレルギー用薬の項にある、配合成分の作用と受診勧奨の知識で判断します。
aは正しく、抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘などの副作用が現れることがあります。bも正しく、一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはないため、アトピー性皮膚炎が疑われる場合やその診断が確定している場合は、医師の受診を勧めることが重要です。cも正しく、皮膚感染症(たむし、疥癬等)で湿疹やかぶれ等に似た症状が出た場合、アレルギー用薬で一時的に痒み等を和らげるのは適当でなく、皮膚感染症そのものへの対処を優先する必要があります。dは誤りです。プソイドエフェドリン塩酸塩は依存性がある成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがあります。
a正・b正・c正・d誤の組み合わせが正解です。プソイドエフェドリンは交感神経系を刺激して鼻粘膜の充血を和らげる成分で、依存のおそれがあるので連用しない、と覚えておきましょう。
なお、プソイドエフェドリンは以前から濫用等のおそれのある医薬品の成分とされており、2026年5月1日施行の改正医薬品医療機器等法により、指定濫用防止医薬品として、販売時の確認と情報提供が義務づけられています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 誤 誤 誤:b とc を誤としていますが、アトピー性皮膚炎が疑われるときの受診勧奨も、皮膚感染症そのものへの対処を優先すべきことも、いずれも正しい内容です。
- 3誤 誤 正 正:a・b を誤、d を正としています。抗ヒスタミン成分の抗コリン作用による副作用、アトピー性皮膚炎での受診勧奨は正しく、プソイドエフェドリンは依存のおそれがあるので、三つとも判定が逆です。
- 4誤 正 誤 正:a・c を誤、d を正としています。抗ヒスタミン成分には抗コリン作用があり、皮膚感染症では感染症への対処を優先し、プソイドエフェドリンには依存のおそれがあるので、三つの判定が合いません。
- 5誤 正 正 誤:a を誤としていますが、抗ヒスタミン成分はヒスタミンを抑えるほか抗コリン作用も示し、排尿困難や口渇、便秘を起こすことがあるので、a は正しい記述です。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問44(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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