令和7年度 北海道 午前 問37
主な医薬品とその作用
リポタンパク質に関する問題
コレステロール、脂質異常症及び高コレステロール改善薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a コレステロールは、水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
b 脂質異常症とは、低密度リポタンパク質(LDL)が140mg/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40mg/dL未満、中性脂肪が空腹時150mg/dL以上のすべてを満たす状態をいう。
c 血液中のLDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
d ガンマ‐オリザノールは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、c)
- 4(b、d)
- 5(c、d)
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✓ これが正解2(a、c)
解説
a・cが正。脂質異常症はいずれかを満たす状態で、dはリノール酸等
手引き第3章の高コレステロール改善薬の項で、コレステロールと脂質異常症の基本、配合成分の働きを問う問題です。
aは正しい記述です。コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在します。bは誤りです。医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)、高密度リポタンパク質(HDL)、中性脂肪の基準のいずれかに当てはまる状態を脂質異常症といいます。三つすべてを満たす必要はありません。cは正しく、血液中のLDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなります。dは誤りで、コレステロールと結合して代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられるのは、リノール酸やポリエンホスファチジルコリンなどです。ガンマ-オリザノールについての説明ではありません。
したがって、aとcを選ぶ組み合わせが正解です。脂質異常症の基準はすべてではなく、いずれか、と覚えておくと、bのような言い換えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):aは正しいものの、bを選んでいる点が合いません。脂質異常症は、LDL・HDL・中性脂肪の基準のどれか一つに当てはまれば該当し、三つがそろう必要はありません。
- 3(b、c):cは正しいものの、bを選んでいる点が合いません。脂質異常症と判断するのに三つの検査値すべてがそろう必要はなく、どれか一つに当てはまればよいとされています。
- 4(b、d):bもdも誤りの組み合わせです。脂質異常症は三つの基準のどれかに当てはまる状態で、コレステロールエステルをつくって肝臓での代謝を促すとされるのはリノール酸などです。
- 5(c、d):cは正しいものの、dを選んでいる点が合いません。肝臓での処理を助けるとされるこの働きは、ガンマ-オリザノールではなく、リノール酸などの成分について述べられたものです。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問37(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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