令和4年度 北海道 午後 問2
人体の働きと医薬品
胆汁酸塩に関する問題
胆嚢、肝臓に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 脂質の消化を容易にする胆汁酸塩は、腸内に放出された後、その大部分は小腸で再吸収されて肝臓に戻る。
b 胆汁中のビリルビンは白血球由来であり、腸管内で腸内細菌によって代謝され糞便を茶褐色にする色素となる。
c 黄疸は、肝機能障害や胆管閉塞によりアンモニアが循環血液中に滞留することで生じる。
d 肝臓では、胆汁酸やホルモンの生合成の出発物質であるコレステロールが産生される。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2誤 正 誤 誤
- 3正 誤 誤 正
- 4誤 誤 正 正
- 5正 誤 誤 誤
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✓ これが正解3正 誤 誤 正
解説
aとdが正、bはヘモグロビン由来、cはビリルビンの滞留で誤り
胆嚢と肝臓の働きは、手引き第2章の消化器系の項で判断します。胆汁の成分の行方と、肝臓が作る物質を区別できるかがポイントです。
aは正しい記述です。脂質の消化を助ける胆汁酸塩は、腸内に放出された後、大部分が小腸で再吸収されて肝臓に戻ります(腸肝循環)。bは誤りです。胆汁中のビリルビン(胆汁色素)は、白血球ではなく赤血球中のヘモグロビンが分解されてできた老廃物です。腸内細菌に代謝されて糞便を茶褐色にするという後半は合っています。cは誤りです。黄疸は、肝機能障害や胆管閉塞でビリルビンが循環血液中に滞留して起こります。アンモニアは肝臓で尿素に代謝される物質で、黄疸の原因として説明されてはいません。dは正しい記述で、胆汁酸やホルモンの生合成の出発物質となるコレステロールは肝臓で産生されます。
したがって、a正・b誤・c誤・d正の組み合わせが正解です。ビリルビンは赤血球から生まれて黄疸と便の色に関わる、と一続きで覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:bとcを正、dを誤としています。ビリルビンの由来は赤血球のヘモグロビンで、黄疸の原因もビリルビンの滞留です。コレステロールは肝臓で作られるのでdは正しい記述です。
- 2誤 正 誤 誤:aを誤、bを正としていますが、胆汁酸塩は大部分が小腸で再吸収されて肝臓に戻るのでaは正しく、白血球由来とするbは誤りです。dも正しい記述です。
- 4誤 誤 正 正:aを誤、cを正としています。胆汁酸塩の再吸収は正しい内容で、黄疸はアンモニアではなくビリルビンが血液中に滞留して起こるため、cは誤りです。
- 5正 誤 誤 誤:a以外をすべて誤としていますが、dのとおりコレステロールは肝臓で産生され、胆汁酸やホルモンの材料になります。dを誤とする点が食い違います。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問2(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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