令和4年度 北海道 午後 問10
人体の働きと医薬品
血液脳関門に関する問題
脳や神経系の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 視床下部は、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている。
b 脳には血液脳関門が機能しているが、一般に小児では未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しにくい。
c 脊髄において、末梢からの刺激の一部に対して脳を介し刺激を返す現象を脊髄反射と呼ぶ。
d 神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起(軸索)を神経線維という。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2正 正 誤 正
- 3正 誤 誤 正
- 4誤 誤 正 正
- 5誤 正 誤 誤
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✓ これが正解3正 誤 誤 正
解説
aとdが正、小児は医薬品成分が脳に達しやすく、脊髄反射は脳を介さない
脳と神経系の働きは、手引き第2章の脳や神経系の働きの項で判断します。血液脳関門と小児の関係、脊髄反射の定義がポイントです。
aは正しい記述です。視床下部は、自律神経系やホルモン分泌などの様々な調節機能を担う部位です。bは誤りです。脳には血液脳関門という仕組みがあり、血液中の物質が脳の組織へ移りにくくなっています。しかし小児ではこの関門が未発達なので、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすくなります。記述は達しにくいとしており、結論が逆です。cも誤りです。脊髄は、末梢からの刺激の一部に対して、脳を介さずに刺激を返すことがあり、これを脊髄反射と呼びます。dは正しい記述で、神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起(軸索)を神経線維といいます。
よって、a正・b誤・c誤・d正の組み合わせが正解です。小児は関門が未発達だから成分が脳に届きやすい、と理由とつなげて覚えると、小児への使用上の注意とも結び付きます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:bとcを正、dを誤としています。小児では血液脳関門が未発達で成分が脳に達しやすく、脊髄反射は脳を介さないので、bとcは誤り、軸索の記述dは正しい内容です。
- 2正 正 誤 正:この組はbを正と見ていますが、関門の働きが十分でない子供では、薬の成分が脳へ入り込みやすいというのが手引きの説明です。入りにくいとするbは逆の結論で、誤りとなります。
- 4誤 誤 正 正:aを誤、cを正としています。視床下部は自律神経系やホルモン分泌の調節を担うのでaは正しく、脳を介して刺激を返すとするcは脊髄反射の説明として誤りです。
- 5誤 正 誤 誤:aとdを誤、bを正としています。視床下部の記述と神経線維の記述はどちらも正しく、小児で成分が脳に達しにくいとするbは誤りです。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問10(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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