令和5年度 春期 午前Ⅱ 問21
会計・財務
連結財務諸表に関する問題
連結売上高総利益率は何%か。ここで,B社はA社の100%子会社で,仕入れは全て親会社からであり,売上は全て親会社以外である。また,期首,期末とも在庫はない。
A社損益計算書(単位 万円)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売上高 | 4,000 |
| 子会社売上高 | 800 |
| 売上原価 | 3,000 |
| 売上総利益 | 1,800 |
B社損益計算書(単位 万円)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売上高 | 1,000 |
| 売上原価 | 800 |
| 売上総利益 | 200 |
- ア34
- イ38
- ウ40
- エ56
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ40
解説
内部取引800を売上と原価の両方から消すと、2,000÷5,000で40%です。
連結財務諸表では、親会社と子会社の間の取引は、グループの内側で物が移っただけなので相殺消去します。A社は子会社B社に800万円で販売し、B社はそれを全て外部に1,000万円で売り、在庫は残っていません。連結売上高は、A社の外部への売上高4,000+B社の売上高1,000=5,000万円で、A社の子会社売上高800は消去します。連結売上原価は、A社の売上原価3,000+B社の売上原価800から内部取引の800を消去して3,000万円です。連結売上総利益は5,000−3,000=2,000万円で、両社の売上総利益の合計1,800+200=2,000とも一致します。売上高総利益率は2,000÷5,000=40%です。内部取引を売上高と売上原価の両方から同じ額だけ消す、というのが連結での内部取引消去の考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア34:内部取引を消去せず、売上高を4,000+800+1,000=5,800万円、売上総利益を2,000万円として計算すると、2,000÷5,800=34.4…で34%になります。グループ内の取引で売上高がふくらんだ値です。
- イ38:A社の損益計算書だけを見て、売上総利益1,800を売上高4,000+800=4,800で割ると37.5%で、四捨五入して38%になります。B社の数値を連結していないので、グループ全体の比率にはなりません。
- エ56:A社の売上原価3,000から内部取引の800を消去したものの、B社の売上原価800を足し忘れると、売上原価は2,200万円、売上総利益は2,800万円となり、2,800÷5,000=56%です。原価の取りこぼしで利益が過大になった値です。
この問題の用語
- 売上総利益売上高から売上原価を差し引いた利益で、もうけの元になる最初の段階の利益です。ここから販売費などを引いて、次の段階の利益を求めます。
- 原価製品やサービスを作るためにかかった費用のことです。材料費、労務費、経費を合わせて、その期の製造費用として計算します。
出典:令和5年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問21
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問21:日本基準で当期の営業利益(売上総利益)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問20:変動費率に関する問題(原価)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問19:活動基準原価計算に関する問題(原価)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問2:TCOに関する問題(原価)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問2:TCOの策定に当たって適切なもの(原価)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)