平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問20
会計・財務
固定費に関する問題
A社とB社の比較表から分かる,A社の特徴はどれか。
単位 億円
| A社 | B社 | |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,000 | 1,000 |
| 変動費 | 500 | 800 |
| 固定費 | 400 | 100 |
| 営業利益 | 100 | 100 |
- ア売上高の増加が大きな利益に結び付きやすい。
- イ限界利益率が低い。
- ウ損益分岐点が低い。
- エ不況時にも,売上高の減少が大きな損失に結び付かず不況抵抗力は強い。
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✓ これが正解ア売上高の増加が大きな利益に結び付きやすい。
解説
A社は限界利益率が高く、売上の増加が利益に結び付きやすい会社です。
見分ける軸は、費用の中で固定費と変動費のどちらの割合が大きいかです。限界利益は売上高から変動費を引いた値で、A社は1,000−500=500億円、限界利益率は500÷1,000=50%です。B社は1,000−800=200億円で20%です。限界利益率が高いほど、売上高が増えた分のうち利益として残る割合が大きくなります。たとえば売上高が100億円増えると、A社の利益は100×0.5=50億円増えますが、B社は100×0.2=20億円しか増えません。したがって、A社は売上高の増加が大きな利益に結び付きやすいといえます。その代わり、固定費が400億円と重いため、売上が減ったときの利益の落ち込みも大きくなります。固定費が重い会社ほど売上の増減が利益に大きく響く、と覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ限界利益率が低い。:限界利益率は、売上高から変動費を引いた限界利益を売上高で割った値です。A社は(1,000−500)÷1,000で50%、B社は(1,000−800)÷1,000で20%となり、A社のほうが高いので、低いという記述は逆です。
- ウ損益分岐点が低い。:損益分岐点売上高は、固定費を限界利益率で割って求めます。A社は400÷0.5で800億円、B社は100÷0.2で500億円となり、A社のほうが高いので、損益分岐点が低いという記述は当てはまりません。
- エ不況時にも,売上高の減少が大きな損失に結…:売上高が100億円減ると、A社は利益が50億円減るのに対し、B社は20億円の減少にとどまります。A社は売上が800億円を下回ると赤字になり、B社より不況の影響を大きく受けるので、不況抵抗力が強いとはいえません。
出典:平成27年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20
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