平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問22
会計・財務
子会社の範囲を決定する基準
我が国における,連結の対象となる子会社の範囲を決定する基準はどれか。
- ア営業循環基準
- イ影響力基準
- ウ支配力基準
- エ持株基準
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✓ これが正解ウ支配力基準
解説
子会社かどうかは、意思決定機関を実質的に支配しているかで判断します。
連結財務諸表に含める子会社の範囲は、我が国では支配力基準で決めます。支配力基準は、議決権の所有割合という形式だけでなく、他の会社の財務や営業の方針を決める機関(意思決定機関)を実質的に支配しているかどうかで子会社を判定する考え方です。議決権の過半数を持っていれば通常は子会社になりますが、過半数に満たなくても、自社の役員が取締役会の過半数を占めているなど、実質的に支配していれば子会社に含めます。見分ける軸は、その基準が何を判定するためのものかです。議決権の数だけで機械的に決めると、実質的に支配している会社を連結から外せてしまうため、実態に合わせた支配力基準が使われています。子会社は支配、関連会社は影響、と対で覚えておくと区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア営業循環基準:営業循環基準は、仕入れから販売、代金の回収までの営業の流れの中で生じる資産や負債を、流動の区分に入れるための基準です。貸借対照表の科目を分類するもので、連結の範囲を決める基準ではありません。
- イ影響力基準:影響力基準は、子会社ではないものの、出資や人事、取引などを通じて財務や営業の方針に重要な影響を与えられる会社を関連会社と判定する基準です。持分法の対象を決めるもので、子会社の範囲を決めるものではありません。
- エ持株基準:持株基準は、持株の割合が過半数に届くかという数の上の条件だけで判定します。保有が過半数未満でも役員を送り込むなどして方針を握っている会社を連結に含められないので、現在の我が国の基準ではありません。
出典:平成27年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問22
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