平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問19
経営・組織論
コンティンジェンシー理論の説明
リーダシップのコンティンジェンシー理論の説明はどれか。
- ア権限行使と命令統制による労務管理を批判し,目標管理制度や経営参加制度などによる動機付けが有効だとしたもの
- イ恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性をモデル化し,これを評価や育成の基準にしたもの
- ウ人間の基本的欲求を低次から,生理的欲求,安全の欲求,所属と愛の欲求,承認の欲求,自己実現の欲求と階層化したもの
- エ唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない,という考え方に基づいて,リーダの特性や行動と状況の関係を分析したもの
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✓ これが正解エ唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない,という考え方に基づいて,リーダの特性や行動と状況の関係を分析したもの
解説
唯一最適なスタイルはないとして、リーダの行動と状況の関係を見る理論です。
リーダシップのコンティンジェンシー理論は、どのような場面でも効果的な唯一最適なリーダシップのスタイルは存在せず、効果的なスタイルは状況によって変わる、という考え方に立つ理論です。コンティンジェンシーは、状況に応じた、条件次第という意味です。リーダの特性や行動と、部下や仕事の性質、組織の状況との関係を分析し、どの状況でどのスタイルが効果を上げるかを明らかにしようとします。見分ける軸は、状況とリーダシップの組合せを論じているかどうかです。動機付けの考え方、優れた人の行動特性、欲求の段階は、いずれもリーダシップと状況の関係を論じたものではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア権限行使と命令統制による労務管理を批判し…:権限と命令による管理を批判し、目標管理や経営参加による動機付けが有効だとするのは、人は自ら進んで働くものだという人間観に立つ動機付けの理論です。状況に応じたリーダシップを論じたものではありません。
- イ恒常的に成果に結び付けることができる個人…:高い成果を継続して上げる人の行動や思考の特性をモデル化し、評価や育成の基準にするのは、コンピテンシーの説明です。人材の評価と育成の考え方であり、リーダシップと状況の関係を扱うものではありません。
- ウ人間の基本的欲求を低次から,生理的欲求,…:人の基本的な欲求を、生理的欲求から自己実現の欲求まで低い順に階層として並べたものは、欲求の段階に関する理論です。部下の動機を理解する手がかりにはなりますが、リーダのスタイルと状況の関係を分析するものではありません。
この問題の用語
- リーダシップリーダーシップと同じもので、規格や設問での表記の違いです。組織が成熟するほど、任せる方向へ移していきます。
- 権限そのアカウントに許された操作の範囲のことです。用途ごとに必要なものだけを与え、定義用と更新用のように分けて持たせます。
- 動機人が行動を起こすもとになる理由や気持ちのことです。人の意欲を引き出して行動へ向かわせる働きかけを、動機づけといいます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問18:リーダーシップに関する問題(動機)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問5:非機能要件項目(権限)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問18(動機)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問19:SL理論の説明(リーダシップ)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問20:コンピテンシモデルの説明(権限)
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