平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問6
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
サービスレベル管理の説明
ITサービスマネジメントにおけるサービスレベル管理の説明はどれか。
- アあらかじめ定めた間隔で,合意したサービス目標に照らしてサービスの傾向及びパフォーマンスを監視する。
- イ計画が発動された場合の可用性の目標,平常業務の状態に復帰するための取組みなどを含めた計画を作成し,導入し,維持する。
- ウサービスの品質を低下させる事象を,合意したサービス目標及び時間枠内に解決する。
- エ予算に照らして,費用を監視及び報告し,財務予測をレビューし,費用を管理する。
答えと解説を見る
✓ これが正解アあらかじめ定めた間隔で,合意したサービス目標に照らしてサービスの傾向及びパフォーマンスを監視する。
解説
合意したサービス目標に照らして、傾向とパフォーマンスを監視します。
サービスレベル管理は、顧客と合意したサービス目標を軸に、サービスがその水準を満たしているかを管理するプロセスです。見分ける軸は、活動の基準が合意したサービス目標で、対象がサービス全体の実績かどうかです。あらかじめ定めた間隔で、合意したサービス目標に照らしてサービスの傾向とパフォーマンスを監視するという説明は、SLA で決めた水準を定期的に確かめるこのプロセスの中心的な活動です。監視の結果は報告やレビューにつながり、目標を満たせていなければ改善の検討に進みます。一方、継続の計画、個々の事象の解決、費用の管理は、それぞれ別のプロセスの活動です。合意した目標と実績を比べ続ける活動がサービスレベル管理だと押さえると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ計画が発動された場合の可用性の目標,平常…:計画が発動された場合の可用性の目標や、平常業務へ復帰するための取組みを含む計画を作って維持するのは、サービス継続及び可用性管理の活動です。災害などの事態に備える計画の話であり、平常時の目標の監視とは異なります。
- ウサービスの品質を低下させる事象を,合意し…:サービスの品質を低下させる事象を、合意した目標と時間枠内に解決するのは、インシデント及びサービス要求管理の活動です。個々の事象への対応が中心で、サービス全体の傾向を定期的に監視する活動ではありません。
- エ予算に照らして,費用を監視及び報告し,財…:予算に照らして費用を監視、報告し、財務予測をレビューして費用を管理するのは、サービスの予算業務及び会計業務の活動です。お金の流れを管理するもので、サービス目標の達成度を見る活動ではありません。
この問題の用語
- サービスレベル管理提供するサービスの目標を顧客と合意し、守れているかを測って保つ活動。稼働率や応答時間を数字で決めます。
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(可用性)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(SLA)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7:リリース及び展開管理に関する問題(レビュー)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問6:事業関係管理に関する問題(サービスレベル管理)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)