平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問7
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
ソフトウェア資産管理に関する問題
JIS X 0164-1:2010(ソフトウェア資産管理―第1部:プロセス)は,ソフトウェア資産管理のための統合された一連のプロセスの基準を定めた規格である。この規格の適用範囲に関する説明のうち,適切なものはどれか。
- ア規格の適用範囲内のソフトウェアを使用する上で必要となる特性をもつハードウェア資産は規格の適用範囲に含むが,必要となる特性をもたないハードウェア資産は含まない。
- イ実行可能形式のソフトウェアは規格の適用範囲に含むが,ソースコードは含まない。
- ウ他社で開発されたソフトウェアは規格の適用範囲に含むが,自社で開発したソフトウェアは含まない。
- エ有償で提供されている商用ソフトウェアは規格の適用範囲に含むが,無償で提供されているソフトウェアは含まない。
答えと解説を見る
✓ これが正解ア規格の適用範囲内のソフトウェアを使用する上で必要となる特性をもつハードウェア資産は規格の適用範囲に含むが,必要となる特性をもたないハードウェア資産は含まない。
解説
ソフトウェアの使用に必要な特性をもつハードウェアは範囲に含みます。
設問が引く JIS X 0164-1:2010 は、ソフトウェア資産管理のプロセスを定めた規格です。見分ける軸は、適用範囲を、ソフトウェアの形式や入手の経緯で区切っているかどうかです。この規格は、適用範囲内のソフトウェアを使う上で必要な特性をもつハードウェア資産を、適用範囲に含めています。ライセンスの条件が処理装置の数や種類に結び付いている場合など、ソフトウェアの管理にハードウェアの情報が欠かせないためです。そうした特性をもたないハードウェアは対象から外れます。一方、ソフトウェアについては、形式、開発元、有償か無償かで対象を区別しません。ソフトウェアは全部、ハードウェアは関係する分だけ、と覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ実行可能形式のソフトウェアは規格の適用範…:ソースコードもソフトウェア資産の一つであり、適用範囲から外す区別はしていません。実行可能形式だけを対象にすると、自社で保有するプログラムの原本の管理が抜け、資産の把握が不完全になります。
- ウ他社で開発されたソフトウェアは規格の適用…:自社で開発したソフトウェアも、管理すべきソフトウェア資産に含まれます。他社製だけを対象にすると、自社開発分の導入や配布の状況が管理から漏れるため、開発元で範囲を区切る説明は誤りです。
- エ有償で提供されている商用ソフトウェアは規…:無償で提供されているソフトウェアにも利用の条件があり、適用範囲から外す区別はしていません。無償でも使用許諾の条件に反した使い方をすれば問題になるので、有償か無償かで範囲を区切る説明は誤りです。
この問題の用語
- ライセンスソフトウェアなどを使ってよいと認められた権利や許諾で、台数や期間の条件が付くのがふつうです。ソフトウェアに限ったものをソフトウェアライセンスといいます。
- 資産管理持っている機器やソフトを把握し、記録して管理することです。名称や版、置き場所、ライセンスの数まで押さえ、更新や廃棄に役立てます。
- ソースコード人が読み書きできる形で書かれた、プログラムそのものです。コンパイラなどで、コンピュータが実行できる形に変換して使います。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問20:保守性の評価指標になるもの(ソースコード)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問9:仮想化に関する問題(ライセンス)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問19:最も少ない工数で開発できるツール(ソースコード)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問14:監査報告書に記載すべきもの(資産管理)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問7:構成管理に関する問題(資産管理)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)