第36回 問題6
医学概論
次のうち,精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)において,発達障害に当たる「神経発達症群/神経発達障害群」に分類されるものとして,正しいものを1つ選びなさい。
- 1神経性無食欲症
- 2統合失調症
- 3パニック障害
- 4適応障害
- 5注意欠如・多動症(ADHD)
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✓ これが正解5注意欠如・多動症(ADHD)
解説
DSM-5で神経発達症群に入るのは、注意欠如・多動症です。
DSM-5は、アメリカ精神医学会が作った精神疾患の診断・統計マニュアルで、精神疾患をいくつかの群に分けて整理しています。そのうち神経発達症群/神経発達障害群は、発達期に始まり、日常生活や学業などに影響が出る障害をまとめた群です。主なものとして、知的能力障害、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症などが含まれます。
注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意や多動・衝動性といった特性が幼い頃から現れるもので、神経発達症群に分類されます。これが正しいものです。
ほかの4つは、いずれもDSM-5の別の群に入ります。神経性無食欲症は食行動障害及び摂食障害群、統合失調症は統合失調症スペクトラム障害及び他の精神病性障害群、パニック障害は不安症群、適応障害は心的外傷及びストレス因関連障害群に分類されます。
見分け方は、発達期の早い時期から特性が現れるものかどうかを考えることです。発達期に始まる知的能力障害・自閉スペクトラム症・注意欠如・多動症・限局性学習症を、神経発達症群の代表としてまとめて覚えておくと整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1神経性無食欲症:神経性無食欲症は、食べることや体重・体型への強いとらわれを特徴とするもので、DSM-5では食行動障害及び摂食障害群に分類されます。神経発達症群には入りません。
- 2統合失調症:幻覚や妄想などを主な症状とする病気で、思春期以降に発症することが多いものです。DSMの整理では、精神病性の障害をまとめた独自のグループに置かれています。
- 3パニック障害:パニック障害は、突然の強い不安発作を繰り返すことを特徴とし、DSM-5では不安症群に分類されます。発達期の特性をまとめた神経発達症群には含まれません。
- 4適応障害:適応障害は、はっきりしたストレスのきっかけに反応して心身の不調が生じるもので、DSM-5では心的外傷及びストレス因関連障害群に分類されます。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題6。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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