第36回 問題7
医学概論
廃用症候群に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1若年者にも生じる。
- 2数日間の安静では,筋力低下は起こらない。
- 3長期臥床により筋肉量が増加する。
- 4骨粗鬆症は安静臥床により改善する。
- 5予防することはできない。
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✓ これが正解1若年者にも生じる。
解説
廃用症候群は、高齢者に限らず若年者にも生じます。
廃用症候群は、病気やけがによる安静や活動量の低下が続くことで、体や心の働きが衰えていく状態をまとめた呼び名です。生活不活発病とも呼ばれます。筋力の低下や筋肉のやせ、関節が固まる拘縮、骨がもろくなること、心肺機能の低下、気分の落ち込みや意欲の低下など、全身にさまざまな変化が現れます。
この状態は使わないことによって起こるので、年齢に関係なく生じます。若い人でも、長く寝たきりの状態が続けば筋力や体力は落ちていきます。したがって若年者にも生じるという記述が正しいものです。高齢者では回復に時間がかかりやすく、影響が大きく出やすい点にも注意が必要です。
予防の基本は、可能な範囲で早めに体を起こし、動かすことです。早期離床やリハビリテーション、日常生活の中で体を使う機会を保つことが、廃用症候群を防ぐことにつながります。
覚え方は、使わなければ衰える、だから動かせば防げる、という一続きの理屈で押さえることです。安静で筋肉や骨が良くなる、予防できないといった説明は、この理屈と逆になると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2数日間の安静では,筋力低下は起こらない。:筋力は、数日間ほどの短い安静でも落ち始めるとされています。安静期間が長くなるほど低下は進むので、短期間なら起こらないとする説明は誤りです。
- 3長期臥床により筋肉量が増加する。:長く寝たままでいると筋肉が使われず、筋肉はやせて量が減っていきます。臥床によって筋肉量が増えるという説明は、廃用による変化と向きが逆です。
- 4骨粗鬆症は安静臥床により改善する。:骨は体重がかかり動くことで丈夫に保たれるため、安静臥床が続くと骨量が減り、骨粗鬆症は進みやすくなります。安静で改善するという説明は逆です。
- 5予防することはできない。:廃用症候群は、早めに体を起こして動かすことや、リハビリテーションによって予防することができます。予防の手立てがないという説明は誤りです。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題7。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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