第26回 問題48
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
Jさん(55歳)は,精神科病院を退院後,地域活動支援センターを利用しながら在宅生活を継続している。最近,健康診断を受けた結果,専門病院の受診を勧められ,初期の大腸がんが見つかった。地域活動支援センターのK精神保健福祉士は,Jさんの同意を得た後,がん治療を担当する主治医から,「治療をしていく中で,腹痛や嘔吐,血便,便秘などが出現することが予想されるため,支援を行う際は体調に気を付けて欲しい」との情報を得た。そこで,個別支援に反映させていくこととした。
次のうち,K精神保健福祉士と主治医との間で行われたこととして,適切なものを1つ選びなさい。
- 1アサーション
- 2フィードバック
- 3スクリーニング
- 4カンファレンス
- 5コンサルテーション
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✓ これが正解5コンサルテーション
解説
他の専門職から専門的な助言を得るのは、コンサルテーションです。
この事例は、地域活動支援センターのK精神保健福祉士が、Jさんの同意を得たうえで、がん治療を担当する主治医から情報と助言を受けた場面です。決め手は、治療の中で腹痛や嘔吐などが出る見込みがあるので、支援の際には体調に気を付けてほしい、という主治医からの助言を、K精神保健福祉士が自分の個別支援に反映させようとしている点です。
コンサルテーションは、ある専門職(コンサルティ)が、自分の担当する支援の課題について、別の領域の専門家(コンサルタント)から専門的な知識や助言を得ることです。助言を受けても、支援の責任や最終的な判断はコンサルティの側に残ります。この場面でも、医学的な見通しについては医師の専門的な助言を得て、それをどう支援に生かすかはK精神保健福祉士が決めています。精神保健福祉士が医療や法律などの他職種と連携するときに、よく使われる関わり方です。
他の言葉は、自己表現の方法、評価を返すこと、対象者のふるい分け、関係者が集まる会議を指しており、二者の間で専門的な助言を受け取るという場面の特徴を表してはいません。
見分け方として、異なる専門職から助言を受け、責任は自分に残る関係ならコンサルテーション、と押さえておくとよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1アサーション:アサーションは、自分も相手も大切にしながら、自分の考えや気持ちを率直に伝える自己表現の方法です。主治医から専門的な助言を受けた場面の説明にはなりません。
- 2フィードバック:フィードバックは、相手の言動や結果について評価や反応を返すことです。この場面は、K精神保健福祉士の行いへの評価ではなく、医学的な助言を得たことが中心です。
- 3スクリーニング:スクリーニングは、支援や検査の対象となるかを最初にふるい分けることです。すでに支援中のJさんについて、医師から助言を受けた場面とは合いません。
- 4カンファレンス:カンファレンスは、複数の関係者が集まって情報を共有し、支援方針を話し合う会議です。この場面は会議ではなく、主治医との二者の間で助言を得たものです。
出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題48。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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