第28回 問題28
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
次のうち,ソーシャルワークにおける「価値」として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1援助関係形成の技術
- 2自己覚知
- 3多職種との連携
- 4社会正義
- 5専門的な知識
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✓ これが正解4社会正義
解説
ソーシャルワークの価値にあたるのは社会正義です。
ソーシャルワークを形づくる要素のうち、価値にあたるものを問う問題です。ソーシャルワークの専門性は、一般に価値、知識、技術の3つの要素から成り立つと説明されます。価値は、何のために、何を大切にして援助を行うのかという、専門職の判断や行動を方向づける土台です。知識は援助に必要な理論や情報、技術は実際に援助を行うための方法です。
ソーシャルワーク専門職のグローバル定義は、社会正義、人権、集団的責任、多様性の尊重をソーシャルワークの中核となる原理として掲げています。社会正義は、すべての人が公正に扱われ、不平等や差別、抑圧がない社会を目指すという考え方で、ソーシャルワークが大切にする価値の代表です。精神保健福祉士の倫理綱領でも、社会正義の実現は重要な位置を占めています。
ほかの肢は、援助関係を作る技術、援助者が自分自身を理解する取組み、他の専門職と協力する方法、援助に必要な専門的な知識で、価値ではなく技術や知識、方法の側に分類されます。
したがって、ソーシャルワークにおける価値として正しいのは社会正義です。見分け方は、その言葉が何を大切にするかという理念か、援助のための道具かを考えることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1援助関係形成の技術:援助関係を形成する技術は、面接などで信頼関係を築くための援助の方法であり、価値・知識・技術のうち技術に分類されます。何を大切にするかという価値そのものではありません。
- 2自己覚知:自己覚知は、援助者が自分の価値観や感情の傾向を知り、援助に与える影響を自覚する取組みです。専門職に欠かせない姿勢ですが、援助が目指す理念としての価値とは区別されます。
- 3多職種との連携:多職種との連携は、医師や看護師など他の専門職と協力して支援を進める方法です。援助を行うための手段にあたり、ソーシャルワークの価値には分類されません。
- 5専門的な知識:専門的な知識は、制度や理論、精神疾患などについて援助者が身に付けておくべき情報で、価値・知識・技術のうち知識にあたります。価値とは別の要素です。
出典:第28回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題28。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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