令和5年度 春期 午前Ⅱ 問7
ビジネスインダストリ
ある通信販売事業者は,AI 技術を利用して人間のように受け答えする,Web のチャットをインタフェースとしたユーザーサポートシステムを開発している。テスト工程では,次の方法でテストする手法を採用した。このような,AI に関するテスト手法を何というか。
〔テストの方法〕
・判定者は,このシステムと人間との,それぞれを相手に自然言語によるチャットを行う。このとき,判定者はどちらがこのシステムで,どちらが人間なのかは知らされていない。
・判定者が一連のチャットを行った後に,チャットの相手のどちらがこのシステムで,どちらが人間かを判別できるかどうかを確認する。
- ア実験計画法
- イチューリングテスト
- ウファジング
- エロードテスト
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✓ これが正解イチューリングテスト
解説
相手が機械か人間かを見分けられるかで判定するのがチューリングテストです。
見分ける軸は、判定者が相手の正体を知らされずに対話し、機械と人間を区別できるかを確かめるという仕組みです。チューリングテストは、判定者が機械と人間の両方と文字による対話を行い、どちらが機械かを見分けられなければ、その機械は人間らしく振る舞えていると考えるテストです。設問のテストの方法は、判定者に相手を知らせずにチャットさせ、最後に判別できるかを確かめており、この仕組みそのものです。ほかの語は、要因の効果を調べる実験の組み方、異常なデータを与えて弱点を探す方法、負荷をかけて性能を確かめる方法を指します。見分けられなければ機械の勝ち、という逆向きの判定で覚えると印象に残ります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア実験計画法:実験計画法は、結果に影響する要因と水準の組合せを効率よく選び、少ない回数の実験で要因の効果を調べるための方法です。対話の相手が機械か人間かを判別させる仕組みは含みません。
- ウファジング:ファジングは、予期しないデータや異常なデータを大量に入力し、ソフトウェアがどう振る舞うかを観察して脆弱性や不具合を見つける手法です。人間らしい受け答えができるかを確かめるテストではありません。
- エロードテスト:ロードテストは、システムに多くの処理を同時に与え、その負荷の下で性能や安定性を保てるかを確かめるテストです。受け答えの人間らしさを判定者に判別させる方法とは目的が違います。
この問題の用語
- ファジング問題を起こしそうなデータを大量に作って入力し、挙動を見る手法です。実際に動かして調べるので、読むだけの点検とは別の弱点が出ます。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
出典:令和5年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問11:ユースケース駆動開発の利点(テスト)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問10:カークパトリックモデルの問題(テスト)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問10:FMEAの説明(工程)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問9:バグ管理図に関する問題(工程)
- 平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問25:ファジングに関する問題(ファジング)
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