第61回 午前 問86
臨床医学
頭部CTで正しいの
頭部MRIと比較したとき、頭部CTで正しいのはどれか。
- 1被ばくしない。
- 2短時間で撮影できる。
- 3脳幹部の病巣がわかりやすい。
- 4脳出血の診断には有効でない。
- 5急性期の脳梗塞の診断に有用である。
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✓ これが正解2短時間で撮影できる。
解説
頭部CTはMRIに比べて短時間で撮影できます。
頭部の画像検査には主にCTとMRIがあり、それぞれ得意な場面が異なります。CTはエックス線を使って体の断面を撮る検査、MRIは強い磁石と電波を使って体の断面を撮る検査です。この問は、MRIと比べたときのCTの特徴として正しいものを選ぶ問題です。
CTは、数分程度の短い時間で撮影できるのが大きな利点です。そのため、意識障害や急な神経症状で運ばれてきた患者に、まず行う検査として使われます。特に、脳出血は発症直後からCTで白く写るため、脳出血かどうかをすばやく見分けるのに役立ちます。一方、MRIは撮影に時間がかかりますが、骨の影響を受けにくく、細かな病変や早い時期の脳梗塞を見つけるのが得意です。ほかの肢は、MRIの特徴をCTに当てはめたものや、CTの得意なことを逆に述べたものです。
したがって、短時間で撮影できる、という記述が正しい答えです。急いで出血を見分けるならCT、細かな病変や早い脳梗塞ならMRI、と使い分けを覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1被ばくしない。:CTはエックス線を使う検査なので、放射線による被ばくがあります。被ばくしないのは、磁石と電波を使うMRIの特徴です。
- 3脳幹部の病巣がわかりやすい。:脳幹部は周りを厚い頭蓋骨に囲まれているため、CTでは骨によるノイズが出やすく、病巣が見えにくくなります。脳幹部の病巣はMRIの方がわかりやすい検査です。
- 4脳出血の診断には有効でない。:脳出血は、発症の直後からCTで白く写るため、CTは脳出血の診断にとても有効です。有効でないとする記述は逆で、急性期の出血の確認にはまずCTが使われます。
- 5急性期の脳梗塞の診断に有用である。:急性期の脳梗塞、特に発症して間もない時期の病変は、CTでははっきり写らないことが多いです。早い時期の脳梗塞の診断には、MRIの拡散強調画像が有用です。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問86(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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