第61回 午後 問84
臨床医学
TNM分類で誤っているの
TNM分類で誤っているのはどれか。
- 1がんの病期分類である。
- 2腫瘍の大きさを含める。
- 3遠隔転移の有無を含める。
- 4臓器に特異的な分類である。
- 5リンパ行性転移の有無を含める。
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✓ これが正解4臓器に特異的な分類である。
解説
TNM分類は多くの臓器のがんに共通して使う枠組みです。
TNM分類は、国際対がん連合(UICC)などが定めるがんの病期分類で、腫瘍の広がりを3つの要素で表します。Tは原発巣の腫瘍の大きさや周囲への広がり、Nは所属リンパ節への転移(リンパ行性転移)の有無と程度、Mは遠隔転移の有無です。この3つを組み合わせて病期(ステージ)を決め、治療方針や予後の見通しに使います。
この枠組みは、特定の臓器のためだけに作られたものではなく、肺、胃、大腸、乳房など多くの臓器のがんに共通して使われる仕組みです。各臓器で細かな基準は異なりますが、T・N・Mの3要素で表すという考え方は共通しています。そのため、臓器に特異的な分類であるという記述が誤っており、これが正答となります。
ほかの肢は、がんの病期分類であること、腫瘍の大きさを含むこと、遠隔転移の有無を含むこと、リンパ行性転移の有無を含むことで、いずれもTNM分類の内容として正しい記述です。T=腫瘍、N=リンパ節、M=遠隔転移、の頭文字で覚えておくと、含まれる内容をすぐに確かめられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1がんの病期分類である。:TNM分類は、腫瘍の広がり・リンパ節転移・遠隔転移を組み合わせて、がんの進み具合を病期として表すための分類です。この記述は正しい内容です。
- 2腫瘍の大きさを含める。:Tの要素は原発巣の腫瘍の大きさや周囲の組織への広がりを表します。腫瘍の大きさが含まれるという記述は正しく、誤りを選ぶ問いの答えにはなりません。
- 3遠隔転移の有無を含める。:Mの要素は、原発巣から離れた臓器への遠隔転移があるかどうかを示します。遠隔転移の有無を含むという記述は正しい内容です。
- 5リンパ行性転移の有無を含める。:Nの要素は、がんの周りの所属リンパ節に転移があるかどうかとその程度を表します。リンパ行性転移を含むという記述は正しい内容です。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問84(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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