第60回 午後 問28
理学療法評価学
参考可動域角度の組合せで正しいの
関節可動域測定(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準1995年)に基づく関節角度測定の運動方向と参考可動域角度の組合せで正しいのはどれか。
- 1頸部屈曲 80度
- 2胸腰部屈曲 45度
- 3肩伸展 30度
- 4股外転 25度
- 5足屈曲(底屈) 60度
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✓ これが正解2胸腰部屈曲 45度
解説
胸腰部屈曲の参考可動域は45度で、この組合せが正しい組です。
関節可動域表示ならびに測定法(1995年基準)は、各関節の運動ごとに参考可動域角度を定めています。運動の名前と角度の組を、表の値と照らし合わせて判断します。
胸腰部の屈曲は、立位などで第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線の傾きから測り、参考可動域は45度です。したがって、胸腰部屈曲と45度の組が正しい組合せです。
他の組は角度が表の値と合いません。頸部の屈曲の参考可動域は60度で、80度ではありません。肩の伸展は50度で、30度では小さすぎます。股関節の外転は45度で、25度ではありません。足部の屈曲(底屈)は45度で、60度は大きすぎます。角度は、似た値の多い表を丸暗記するより、体幹は前後に曲げても大きくは動かない、肩は屈曲が大きく伸展は小さい、などと動きの感覚と結び付けると覚えやすくなります。
出題当時は足部の屈曲(底屈)という表し方でした。現在は2022年4月改訂の関節可動域表示ならびに測定法で、足関節・足部の矢状面の運動を底屈・背屈と呼ぶ表し方に改められていますが、参考可動域45度という値は変わりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1頸部屈曲 80度:頸部の屈曲の参考可動域は60度です。80度は表の値より大きく、頸部の屈曲として示される値ではないため、この組は誤りです。
- 3肩伸展 30度:肩の伸展の参考可動域は50度です。30度は表の値より小さく、肩の伸展の角度としては合わないため、この組は誤りです。
- 4股外転 25度:股関節の外転の参考可動域は45度です。25度は表の値の半分ほどで、股関節の外転の角度としては合わないため、この組は誤りです。
- 5足屈曲(底屈) 60度:足部の屈曲(底屈)の参考可動域は45度です。60度は表の値より大きく、底屈の角度としては合わないため、この組は誤りです。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問28(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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