第59回 午後 問65
臨床医学
抗凝固作用に拮抗するの
ワルファリンの抗凝固作用に拮抗するのはどれか。
- 1ビタミンA
- 2ビタミンC
- 3ビタミンD
- 4ビタミンE
- 5ビタミンK
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✓ これが正解5ビタミンK
解説
ワルファリンはビタミンKの働きを妨げるので、ビタミンKが拮抗します。
ワルファリンは、血液を固まりにくくする内服の抗凝固薬で、心房細動や深部静脈血栓症などで血栓を防ぐために使われます。血液を固める凝固因子のうち、第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子は、肝臓でビタミンKの働きを借りて作られます。ワルファリンはこのビタミンKの働きを妨げることで、凝固因子が作られるのを抑えます。そのため、ビタミンKを多く取ると、ワルファリンの抗凝固作用は弱められます。ワルファリンの作用に拮抗するのはビタミンKです。
この関係から、ワルファリンを飲んでいる人は、ビタミンKを多く含む納豆やクロレラ、青汁などを控えるよう指導されます。また、ワルファリンが効きすぎて出血したときには、ビタミンKを投与して作用を打ち消すことがあります。ほかのビタミンには、ワルファリンの作用を打ち消すこのような関係は知られていません。
ワルファリンとビタミンKは綱引きの関係、と覚えておくと、食事の指導の問いにもそのまま使えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ビタミンA:ビタミンAは視覚の色素や皮膚・粘膜の維持にかかわる脂溶性ビタミンです。凝固因子が作られる過程には関わらないため、ワルファリンの抗凝固作用を打ち消す働きはありません。
- 2ビタミンC:ビタミンCはコラーゲンの合成や抗酸化の作用にかかわる水溶性ビタミンです。血液の凝固因子の合成とは関係がなく、ワルファリンと拮抗するビタミンではありません。
- 3ビタミンD:ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を助け、骨の健康を保つ脂溶性ビタミンです。凝固因子の合成に関わらないため、ワルファリンの作用に拮抗する働きはありません。
- 4ビタミンE:ビタミンEは細胞膜の脂質が酸化されるのを防ぐ抗酸化の作用をもつ脂溶性ビタミンです。凝固因子の合成には関わらず、ワルファリンの作用を打ち消すビタミンではありません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問65(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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