令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問12
プロジェクトのコミュニケーション
コミュニケーションの計画の問題
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロセス“コミュニケーションの計画”の目的はどれか。
- アプロジェクトに影響されるか,又は影響を及ぼす個人,集団又は組織を明らかにし,その利害及び関係に関連する情報を文書化すること
- イプロジェクトのステークホルダに対し,要求した情報を利用可能にすること及び情報に対する予期せぬ具体的な要求に対応すること
- ウプロジェクトのステークホルダのコミュニケーションニーズを確実に満足し,コミュニケーションの問題が発生したときにそれを解決すること
- エプロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズを決定すること
答えと解説を見る
✓ これが正解エプロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズを決定すること
解説
コミュニケーションの計画は、ステークホルダの情報ニーズを決めることです。
JIS Q 21500:2018 は、コミュニケーションの対象群のプロセスを、計画、実行、管理のプロセス群に一つずつ置いています。計画のプロセス群にあるコミュニケーションの計画は、ステークホルダがどんな情報を、どんなやり方で必要としているかを決めることが目的です。見分ける軸は、ニーズを決める段階か、情報を届ける段階か、届いているかを確かめて問題を解く段階かです。情報を利用可能にして予期せぬ要求に応えるのは実行のプロセス群の情報の配布、ニーズの満足を確実にして問題を解決するのは管理のプロセス群のコミュニケーションのマネジメントの目的です。計画は決める、配布は届ける、マネジメントは確かめて直す、と動詞で区別すると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アプロジェクトに影響されるか,又は影響を及…:プロジェクトに影響される、又は影響を及ぼす個人や組織を明らかにして文書化するのは、ステークホルダの特定の目的です。関係者を洗い出すプロセスであり、その関係者の情報ニーズを決めるプロセスとは別物です。
- イプロジェクトのステークホルダに対し,要求…:求められた情報を利用できる状態にし、予期せぬ要求にも応えるのは、情報の配布の目的です。計画で決めたニーズに沿って情報を届ける段階であり、ニーズそのものを決めるプロセスではありません。
- ウプロジェクトのステークホルダのコミュニケ…:ステークホルダのニーズが満たされるようにし、問題が起きたときに解決するのは、コミュニケーションのマネジメントの目的です。すでに行っているコミュニケーションを確かめて直す段階の説明です。
この問題の用語
- プロジェクトマネジメント期限のある一回限りの活動を目的どおりに終わらせるための管理。作業を分けて洗い出し、日程や費用や人の計画を立てて進めます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
出典:令和7年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問4:JIS Q 21500の問題(ステークホルダ)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問14:プロセス群に関する問題(ステークホルダ)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問3:組織のプロセス資産に関する問題(ステークホルダ)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問1:PMOに関する問題(ステークホルダ)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問14:JIS Q 21500の問題(ステークホルダ)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)