令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問4
プロジェクトのステークホルダ
JIS Q 21500の問題
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロジェクトマネージャがステークホルダの貢献をプロジェクトに最大限利用することができるように,プロセス“ステークホルダのマネジメント”で行う活動はどれか。
- アステークホルダ及びステークホルダがプロジェクトに及ぼす影響を詳細に分析する。
- イステークホルダのコミュニケーションのニーズを確実に満足し,コミュニケーションの課題を解決する。
- ウステークホルダの情報のニーズ及び全ての法令要求に従った情報のニーズを特定し,そのニーズを満たすための適切な手段を明確にする。
- エプロジェクトに影響されるか,又は影響を及ぼす個人,集団又は組織を明らかにし,その利害及び関係に関連する情報を文書化する。
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✓ これが正解アステークホルダ及びステークホルダがプロジェクトに及ぼす影響を詳細に分析する。
解説
ステークホルダとその影響を詳しく分析し、貢献を引き出す活動です。
JIS Q 21500:2018 のステークホルダの対象群には、ステークホルダの特定とステークホルダのマネジメントの二つのプロセスがあります。設問は、ステークホルダの貢献をプロジェクトに最大限生かすために、ステークホルダのマネジメントで行う活動を問うています。見分ける軸は、活動の対象がステークホルダそのものとその影響なのか、情報のやり取りなのか、関係者の洗い出しなのかです。ステークホルダとその影響を詳しく分析すれば、誰がどの場面で力を貸してくれるか、誰の懸念に先手を打つべきかが見えてきます。これがステークホルダのマネジメントで行う活動に当たります。情報のニーズを扱う選択肢はコミュニケーションの対象群、関係者を明らかにして文書化するのは特定の段階、と分けて読むと選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イステークホルダのコミュニケーションのニー…:コミュニケーションのニーズを満たし課題を解決するのは、コミュニケーションの対象群にあるコミュニケーションのマネジメントで行うことです。扱うのは情報のやり取りで、ステークホルダの貢献を引き出す活動とは対象が違います。
- ウステークホルダの情報のニーズ及び全ての法…:情報のニーズと法令が求める情報のニーズを特定し、それを満たす手段を決めるのは、コミュニケーションの計画で行うことです。情報を届ける段取りを決める活動であり、ステークホルダの影響を分析するものではありません。
- エプロジェクトに影響されるか,又は影響を及…:影響を受ける、または及ぼす個人や集団、組織を明らかにして情報を文書化するのは、同じ対象群の前の段にあるステークホルダの特定の目的です。誰が関係者かを洗い出す段階であり、マネジメントの活動ではありません。
この問題の用語
- プロジェクトマネジメント期限のある一回限りの活動を目的どおりに終わらせるための管理。作業を分けて洗い出し、日程や費用や人の計画を立てて進めます。
- プロジェクトマネージャプロジェクトの計画と実行に責任をもつ立場の人のことです。目標の達成に向けて、範囲や日程、費用、品質、人などをまとめて管理します。
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問12:コミュニケーションの計画の問題(ステークホルダ)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:JIS Q 21500の問題(プロジェクトマネージャ)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問1:プロジェクト憲章に関する問題(プロジェクトマネージャ)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問2:プロジェクト憲章の説明(プロジェクトマネージャ)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問14:プロセス群に関する問題(ステークホルダ)
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