第38回 問題106
介護過程
次のうち,介護過程における生活課題への対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1介護福祉職が望む支援を実現すること
- 2利用者が望む暮らしを実現すること
- 3他職種が望む連携を実現すること
- 4家族が望む経済状況を実現すること
- 5施設が望む運営を実現すること
答えと解説を見る
✓ これが正解2利用者が望む暮らしを実現すること
解説
生活課題への対応は、利用者が望む暮らしを実現することです。
介護過程は、利用者の望む生活を実現するために、情報を集めて分析し(アセスメント)、計画を立て、実施し、評価するという一連の流れです。生活課題とは、利用者が望む暮らしと現在の状態との間にある、解決が必要な事柄のことを指します。
介護過程の中心にいるのは利用者本人です。介護福祉職、他職種、家族、施設は、それぞれ利用者の生活を支える立場にありますが、生活課題に対応する目的は、それぞれの立場の希望をかなえることではありません。本人の意思や価値観を尊重し、その人らしい暮らしを実現することに向けて、関係者が力を合わせることが求められます。
したがって、利用者が望む暮らしを実現することが最も適切です。介護過程の問では、だれのための支援かを考え、主語が利用者になっているものを選ぶと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1介護福祉職が望む支援を実現すること:介護福祉職が望む支援を実現することを目的にすると、支援する側の都合が優先され、利用者の意思が置き去りになります。介護過程の主体は利用者本人であり、支援者の希望が目的ではありません。
- 3他職種が望む連携を実現すること:他職種との連携は、利用者の生活を支えるための手段です。他職種が望む連携の形を実現すること自体が目的になると、本来の目的である利用者の暮らしの実現から離れてしまいます。
- 4家族が望む経済状況を実現すること:家族の意向は大切な情報ですが、家族の経済状況を望む形にすることは、介護過程が扱う利用者の生活課題とは別のことです。対応の目的は利用者本人の暮らしにあります。
- 5施設が望む運営を実現すること:施設の運営は、利用者の生活を支える土台として必要なものです。しかし、施設が望む運営を実現することを目的にすると、事業者の都合が優先され、利用者中心の介護過程とはいえません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題106。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)