第37回 問題121
総合問題
次の事例を読んで,問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事 例〕
Dさん(男性,障害支援区分4)は,ベッカー型筋ジストロフィー(Becker muscular dystrophy)である。自宅で家族と生活をしている。Dさんは,食事は自立しているが,排泄,入浴に介護が必要である。歩行はできず,移動は電動車いすを使用している。絵を描くことが趣味であり,日中は創作活動に取り組んでいる。
これまでDさんは自宅で家族の介護を受けながら生活してきたが,Dさんの身体機能の低下に伴い,家族の介護負担が増えたため,居宅介護を利用することになった。
E居宅介護事業所に勤務するF介護福祉職は,Dさん宅を初回訪問するにあたりフェイスシートのジェノグラムを確認した。
以下のジェノグラムからF介護福祉職が把握した内容として,適切なものを1つ選びなさい。
ジェノグラム:
- 1段目左: 黒く塗りつぶした□(数字なし)と ○77 が横線で結ばれ、その横線から下へ2本の線が □51 と 二重の□48 につながる。
- 1段目右: □77 と ○74 が横線で結ばれ、その横線から下へ1本の線が ○47 につながる。
- 2段目: 二重の□48 と ○47 が横線で結ばれ、その横線から下へ1本の線が □21(3段目)につながる。
- 点線の囲みは3つ: ①○77(1段目左)と □51 / ②□77 と ○74(1段目右)/ ③二重の□48・○47・□21
- 1Dさんは,Dさんの母親と同居している。
- 2Dさんには息子がいる。
- 3Dさんの兄は結婚している。
- 4Dさんの父親は生存している。
- 5Dさんの妻には兄弟姉妹がいる。
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✓ これが正解2Dさんには息子がいる。
解説
Dさん夫婦を結ぶ線から21歳の男性へ線が伸びており、息子がいます。
ジェノグラムは、家族の構成と関係を記号で表した図です。一般に、男性を四角、女性を丸で表し、中の数字は年齢、本人は二重の記号、亡くなった人は塗りつぶした記号で示します。横線は夫婦、そこから下へ伸びる線は子ども、点線の囲みは同居している人のまとまりを表します。
この図では、二重の四角の48歳がDさんです。Dさんの両親は1段目左の夫婦で、父親は塗りつぶされているので亡くなっており、母親は77歳です。51歳の男性はDさんの兄で、母親と同じ点線の囲みにあるので母親と同居しており、配偶者を示す横線はありません。1段目右の夫婦はDさんの妻の両親で、子どもは47歳の妻の1人だけです。Dさんは、妻と21歳の男性と同じ点線の囲みにいます。
Dさんと妻を結ぶ横線から下に伸びた線が21歳の四角につながっているので、Dさんには21歳の息子がいることがわかります。したがって、Dさんには息子がいるという内容が適切です。ジェノグラムの問いでは、まず二重の記号で本人を見つけ、そこから親、きょうだい、子へと線をたどり、最後に点線の囲みで同居を確かめると読み違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Dさんは,Dさんの母親と同居している。:Dさんの母親にあたる77歳の女性は、51歳の兄と同じ点線の囲みに入っています。Dさんと同じ囲みにいるのは妻と息子だけなので、母親とは別に暮らしていると読み取れます。
- 3Dさんの兄は結婚している。:51歳の兄の記号には、配偶者とつながる横線が引かれていません。図からは兄の結婚を読み取ることはできず、結婚しているとはいえません。
- 4Dさんの父親は生存している。:Dさんの父親を表す四角は黒く塗りつぶされています。ジェノグラムで塗りつぶした記号は亡くなった人を表すので、父親は生存していません。
- 5Dさんの妻には兄弟姉妹がいる。:妻の両親である77歳の男性と74歳の女性を結ぶ横線からは、下に1本の線だけが伸び、47歳の妻につながっています。妻にはきょうだいがいないと読み取れます。
出典:第37回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題121。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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