ソフトウェア|平成27年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問86
〔中問A・ストラテジ〕特定の質問項目の評価が低い顧客のアンケートを基にどのような傾向があるかを分析するために,図1のワークシートに,指定した質問項目の評価が2以下のアンケートだけを抽出するアンケート抽出表を追加して,図2のワークシートを作成した。
セルK204に質問項目の項目番号を入力すると,その質問項目の評価が2以下だったアンケートの内容をアンケート集計表から抽出し,アンケート抽出表中の同じ行に複写する。アンケート抽出表中への抽出対象とならなかったアンケートに該当する行のセルには,空値を格納する。セルJ3には,セルB3〜G3の評価のうち,セルK204に入力された項目番号に該当する質問項目の評価が2以下であれば,アンケート集計表のセルB3の評価を返し,そうでなければ空値を返す式が入力されている。セルJ3に入力されている式はどれか。ここで,セルJ3の式はセルJ3〜O202に複写する。
〔図1(アンケート集計表の部分)〕(原典のワークシートを表に書き起こしたものです。列は A〜G,行番号は左端に付いています。図2 は、この右側(I〜O 列)にアンケート抽出表を足したものです)
| 行 | A | B | C | D | E | F | G |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アンケート集計表 | ||||||
| 2 | 通番 | 店舗 | 接客・サービス | 案内・パンフレット | 技術・仕上がり | 価格 | 総合評価 |
| 3 | 1 | 3 | 4 | 3 | 4 | 3 | 4 |
| 4 | 2 | 3 | 5 | 2 | 3 | 4 | 4 |
| 5 | 3 | 2 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 |
| ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ |
| 201 | 199 | 3 | 4 | 3 | 5 | 3 | 4 |
| 202 | 200 | 2 | 3 | 2 | 3 | 3 | 3 |
| 203 | 評価平均 | 2.8 | 3.7 | 2.6 | 3.4 | 3.1 | 3.5 |
| 204 | 相関係数 | 0.60 | 0.72 | 0.17 | 0.31 | 0.40 |
〔図2〕(原典のワークシートを記述に書き起こしたものです。左側は図1と同じアンケート集計表(A〜G列)で,右側の I〜O 列に「アンケート抽出表」が追加されています。I列が通番,J列が店舗,K列が接客・サービス,L列が案内・パンフレット,M列が技術・仕上がり,N列が価格,O列が総合評価です。抽出対象になった行(例: 通番2,通番200)にだけ値が入り,対象外の行(例: 通番1,通番3,通番199)は空です。表の下に「項目番号 3 の評価が2以下のアンケートの抽出」と書かれた欄があり,この 3 がセルK204 の値です)
- IF(表引き($B3:$G3, $K$204, 1) > 2, B3, null)
- IF(表引き($B3:$G3, $K$204, 1) > 2, null, B3)
- ✓ これが正解IF(表引き($B3:$G3, 1, $K$204) ≦ 2, B3, null)
- IF(表引き($B3:$G3, 1, $K$204) ≦ 2, null, B3)
解説
引数の並びで二つに絞り、返り値の向きで一つに決めます。
二つの分かれ目を順に潰します。表計算ソフトのこの関数は、範囲と行位置と列位置の順に受け取ります。ここでの範囲は横一行に六つの列が並んだ形なので、行位置は一で固定し、列位置のほうに項目番号の欄を置きます。次が条件です。設問は評価が二以下であれば評価を返し、そうでなければ空値を返すと述べています。引数の並びを先に決め、そのあとで条件の向きを決めます。順を逆にすると、論理としては同じ式まで落としてしまうので気をつけます。三種類の記号の付け方が、一つの式の中に全部出てきます。列だけ固定するもの、行も列も固定するもの、どちらも動くものです。同じ回の前のほうにも、同じ表を材料にした問いが置かれていました。抽出といっても行が詰められるのではなく、対象外の行は空のまま残ります。行そのものは動かない仕組みです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 行位置に項目番号を置いた式です。範囲は一行しかないので、七行目や八行目を指すことになります。範囲が何行あるかを先に数えると、この誤りは避けられます。一行しかない範囲に、二つ目の行を指す番号は置けません。数えれば分かります。
- これも行位置に項目番号を置いています。条件の向きと返り値は筋が通っていますが、引数の並びのほうで落ちます。向きと返り値は必ず対で見ます。片方だけを見ると、筋の通った式まで落としてしまいます。二本の軸を順に切っていきます。
- 引数の並びは合っていますが、真と偽の返り値が入れ替わっています。二以下のときに空値を返してしまいます。設問の文の順に書き写すと、この入れ替えは起きません。であればの側と、そうでなければの側を、指で押さえながら順に写します。
この問題に関係する言葉
- 表計算ソフト
- 項目番号
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問86
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