ITパスポート 平成21年度 秋期 問94
企業活動
売上総利益率に関する問題
〔中問B・商品の販売データの分析〕〔ストラテジ〕売上の分析に当たっては,売上総利益率と商品回転率がともに高い商品が,販売効率が良く利益の上がる良い商品と判断される。そこで,販売効率を示す指標と売上高を視覚的に確認するために,各商品の売上高,売上総利益率及び商品回転率の関係を次の図のようなバブルチャートにして表した。この図を分析した内容として,適切なものはどれか。
〔中問B の記述(抜粋・再掲)〕N 社の営業部では,前年度の商品売上実績を売上総利益率,商品回転率及び売上構成比率の視点で分析することにした。商品回転率は,一定期間の売上高を平均在庫高で割った値である。
〔図 バブルチャート〕 横軸 = 売上総利益率(%)/目盛り 15.0・20.0・25.0・30.0・35.0 縦軸 = 商品回転率(回)/目盛り 5〜17(1 きざみ) バブルの大きさ = 売上高 10個のバブルの位置を,ワークシート(問93 の表)の値と突き合わせて表に起こしてある。 原典に商品名の吹き出しが付いているのは 商品く・商品こ・商品え・商品か の4つだけである。
| 商品 | 横 | 縦 | 売上高 | 原典の |
|---|---|---|---|---|
| 商品え | 30.7 | 9.2 | 3,360(最大) | あり |
| 商品う | 22.7 | 12.0 | 2,630 | なし |
| 商品あ | 30.8 | 14.4 | 1,730 | なし |
| 商品こ | 22.1 | 14.0 | 1,260 | あり |
| 商品き | 28.6 | 8.9 | 860 | なし |
| 商品く | 28.2 | 15.3 | 610 | あり |
| 商品い | 23.4 | 8.2 | 410 | なし |
| 商品お | 25.2 | 10.7 | 310 | なし |
| 商品け | 18.7 | 8.6 | 300 | なし |
| 商品か | 21.0 | 7.0 | 210(最小) | あり |
- ア “商品え” は,薄利多売で利益を上げている商品であり,利益を維持するためには品切れが起こらないよう商品管理に注意する必要がある。
- イ “商品か” は,売上高は少ないが最も販売効率が良いので,現状維持でよい。
- ウ “商品く” は,売上高は多くないが,余分な在庫が少なく,利益が大きいので,売上を増やす工夫をすれば効率よく利益の増加が図れる。
- エ “商品こ” は,販売数量は少ないが価格の高い高級商品であり,幅広い顧客層を維持するためには大切な商品である。
答えと解説
✓ これが正解ウ “商品く” は,売上高は多くないが,余分な在庫が少なく,利益が大きいので,売上を増やす工夫をすれば効率よく利益の増加が図れる。
解説
三つの軸を同時に読み、ひとつでも外すと肢が崩れます。
このバブルチャートは、三つの量を一枚に載せたものです。横の位置が売上総利益率、縦の位置が商品回転率を表し、バブルの大きさが売上高にあたります。選択肢を確かめるには、三つとも照らし合わせる必要があります。商品くは、売上高は多くありませんが、回転率は15.3回と最も高い商品です。回転率が高いのは、余分な在庫が少ないことを示します。利益率も28.2%と、名前の付いた四つの中では高い側に入ります。そのため、売上を増やせば効率よく利益が伸びると読めるので、商品くの選択肢が正解です。商品えを薄利多売とした選択肢は、その利益率が高いので外れます。商品かを最も効率が良いとした選択肢は、実際には回転率が最も低い商品です。商品こを高級商品とした選択肢は、価格を図から読めないので外れます。三つの軸のどれかを取り違えると判断を誤ります。シラバスも、割合を見る各種の図法を用語に挙げています。
ほかの選択肢の解説
- ア “商品え” は,薄利多売で利益を上げている商品であり,利益を維持するためには品切れが起こらないよう商品管理に注意する必要がある。:商品えは売上高が最も大きく、バブルも四つの中で最大です。しかし横の位置は30.7%と高い側にあり、薄い利益で数を売る形とは正反対です。横の軸を読み違えています。
- イ “商品か” は,売上高は少ないが最も販売効率が良いので,現状維持でよい。:商品かは売上高が最も小さく、縦の位置は7.0回と四つの中で最も低い値です。横の位置も21.0%と低い側にあり、効率が良いどころか二つとも最も低い商品です。
- エ “商品こ” は,販売数量は少ないが価格の高い高級商品であり,幅広い顧客層を維持するためには大切な商品である。:商品こを価格の高い高級商品だとしていますが、この図には価格を表す軸がありません。読めるのは利益率と回転率と売上高だけで、販売数量も図からは読み取れません。図にない量を持ち出しています。
関連用語
- 売上総利益売上高から売上原価を差し引いた利益で、もうけの元になる最初の段階の利益です。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問94
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