第112回 午前 問18
公衆衛生看護管理論
A市の保健師が行う業務管理
若い世代が多いA市では、子どもの発育や発達に関する相談が3年間で2倍に増加した。また、現在A市では保健師20人のうち5人が産前休業、育児休業、介護休業のいずれかを取得している。A市の保健師が行う業務管理はどれか。
- 1職員の確保を行う。
- 2保健事業の予算編成を行う。
- 3保健事業の必要量を算出する。
- 4育児休業明けの保健師のキャリアレベルを確認する。
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✓ これが正解3保健事業の必要量を算出する。
解説
相談の増加に対し保健事業の必要量を算出するのが業務管理です。
保健師の管理の働きには、事業や業務の管理、人事管理、予算の管理、人材育成、情報管理などがあります。このうち業務管理は、地域の健康課題やニーズに見合った事業を、どれだけの量で、どのように実施するかを見積もり、業務の配分や進め方を整えることです。
A市では子どもの発育や発達に関する相談が3年間で2倍に増えています。保健師20人のうち5人が休業中という状況も、使える人手が限られていることを示しています。この中で、まず増えた相談に対応するために、保健事業がどれだけ必要かを算出することが業務管理にあたります。必要量が分かれば、限られた人員でどう配分するか、どの事業を優先するかを判断できます。職員の確保は人事管理、予算編成は予算の管理、休業明けの職員のキャリアレベルの確認は人材育成の領域です。
したがって、保健事業の必要量の算出が業務管理です。事業の量と配分なら業務管理、人なら人事管理、お金なら予算管理、育てることなら人材育成と、管理の対象で見分けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1職員の確保を行う。:職員の確保は、必要な人数の保健師を採用したり配置したりする人事管理の働きです。業務の量や配分を見積もる業務管理とは対象が異なります。
- 2保健事業の予算編成を行う。:保健事業の予算編成は、事業に必要な費用を見積もり確保する予算の管理にあたります。事業の必要量そのものを算出する業務管理とは区別されます。
- 4育児休業明けの保健師のキャリアレベルを確認する。:育児休業明けの保健師がどの程度の力をもっているかを確かめるのは、職員の成長を支える人材育成の働きです。保健事業の量や配分を管理する業務管理には入りません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問18(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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