第110回 午前 問17
公衆衛生看護管理論
公衆衛生看護管理に関する問題
A保健師は、入職した市の研修で「市の人員配置においては、妊娠・出産・育児・介護のライフサイクルを考慮しワーク・ライフ・バランスが図られるよう配慮しています」と説明を受けた。この説明は公衆衛生看護管理のどれか。
- 1情報管理
- 2人事管理
- 3健康危機管理
- 4組織運営管理
答えと解説を見る
✓ これが正解2人事管理
解説
職員のライフサイクルに配慮した人員配置は人事管理にあたります。
公衆衛生看護管理は、保健師が組織の中で効果的に活動を進めるための管理で、事業・業務管理、組織運営管理、予算管理、人事管理、人材育成、情報管理、健康危機管理などに分けて整理されます。
説明の内容は、市が職員の人員配置にあたって、妊娠・出産・育児・介護というライフサイクルを考え、ワーク・ライフ・バランスが図られるよう配慮しているというものです。職員の採用や配置、異動、勤務の体制を、職員一人ひとりの状況と組織の必要に合わせて調整することは、人事管理の内容そのものです。
情報管理は、住民の個人情報や記録、地域の健康情報を適切に扱い、活用する管理です。健康危機管理は、感染症や災害、食中毒などの健康危機に備え、発生時に対応する管理です。組織運営管理は、組織の目的に沿って部署間の連携や意思決定の仕組みを整え、組織全体を動かす管理を指し、職員個々の配置への配慮を直接言い表すものではありません。
人に関わる管理(配置・勤務・異動)は人事管理、人の能力を伸ばす管理は人材育成、と分けて覚えると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1情報管理:住民の個人情報や活動の記録、地域の健康に関するデータを守り、活用するための管理が情報管理です。職員のライフサイクルに配慮した人員配置とは扱う対象が異なります。
- 3健康危機管理:健康危機管理は、感染症の流行や災害、食中毒などから住民の健康を守るための備えと対応を指します。平常時の職員配置の配慮を説明するものではないので当てはまりません。
- 4組織運営管理:組織全体の目的や体制、部署間の連携や意思決定の仕組みを整えるのが組織運営管理です。職員一人ひとりの事情に合わせた配置の配慮は、より直接には人事管理の領域です。
出典:第110回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問17(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)