第112回 午前 問19
保健統計学
がん登録の統計情報
全体の傾向をみることで、都道府県のがん検診が効果的に実施されているかを把握できるがん登録の統計情報はどれか。
- 1進行度
- 2生存率
- 3罹患数
- 4治療効果
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✓ これが正解1進行度
解説
がん検診の効果は、がん登録の進行度の傾向で把握できます。
がん登録は、がんと診断された人のデータを集め、罹患や治療、生存の状況を把握する仕組みです。がん検診の目的は、症状が出る前の早い段階でがんを見つけることなので、検診が効果的に行われていれば、診断されたときに早い段階であるがんの割合が増えていきます。そのため、進行度の分布の傾向をみることで、地域のがん検診の成果を把握できます。
生存率は、検診だけでなく、治療の進歩や受診のしやすさなど多くの要因の影響を受けるため、検診の効果だけを読み取ることは難しい指標です。罹患数は、検診が広がると見つかるがんが一時的に増えることもあり、多いか少ないかだけでは検診の効果を判断できません。治療効果は、医療機関での治療の成果を表すもので、検診の実施状況を評価する指標ではありません。
したがって、検診の成果を把握できる統計情報は進行度です。検診の役割は早期に見つけることなので、早期の割合を表す進行度に結びつけると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2生存率:生存率は、治療の進歩や医療を受けやすいかどうかなど、検診以外の多くの要因の影響を受けます。検診の効果だけを取り出して読むには向かない指標です。
- 3罹患数:罹患数は、検診が広がると見つかるがんが一時的に増えることもあり、数の増減だけでは検診がうまくいっているか判断できません。早期に見つかったかどうかは分かりません。
- 4治療効果:治療効果は、医療機関での治療がどれだけ効果を上げたかを表すものです。検診が早期の発見につながっているかを把握する指標ではありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問19(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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