第111回 午前 問44
公衆衛生看護活動展開論
養護教諭に関する問題
次の文を読み44~46の問いに答えよ。
Aさん(14歳、女子、中学3年生)は、夏休み明けから遅刻が増えている。本日も遅刻して登校し「登校途中にふらついて転んだ」と訴えて、教室に行かず保健室に来室した。
養護教諭がAさんに確認する内容で優先度が高いのはどれか。
- 1月経の周期
- 2遅刻の原因
- 3昨夜の就寝時間
- 4朝食の摂取状況
- 5頭部打撲の有無
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✓ これが正解5頭部打撲の有無
解説
転んだと訴えているので、まず頭部打撲の有無を確認します。
Aさんは、登校途中にふらついて転んだと訴えて保健室に来ています。養護教諭が最初に確認すべきなのは、生命や重い後遺症に関わるおそれのある問題がないかどうかです。
転倒で頭を打った場合、その場では元気そうに見えても、時間がたってから頭痛、吐き気、意識の変化などが現れることがあり、早く受診が必要になる場合があります。ふらつきの原因を探るより先に、けがの重さを確かめ、緊急の対応が必要かを判断しなければなりません。したがって、頭部打撲の有無の確認が優先度の高い内容です。
月経の周期、遅刻の原因、就寝時間、朝食の摂取状況は、ふらつきや遅刻の背景を探るために大切な情報ですが、緊急性の評価が済んでから聞く内容です。救急処置の場面では、命に関わることから順に確かめると覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1月経の周期:月経の周期は、貧血などふらつきの背景を考えるうえで参考になる情報です。しかし転倒した直後には、まずけがの重さを確かめる必要があり、背景の確認はその後になります。
- 2遅刻の原因:遅刻の原因を聞くことは、夏休み明けから続く遅刻の背景を理解するために大切です。ただ、転んだと訴えている今はけがの評価が先で、原因を探るのは落ち着いてからです。
- 3昨夜の就寝時間:昨夜の就寝時間は、睡眠不足によるふらつきを考える手がかりになります。それでも、転倒による頭のけがの有無を確かめる前に聞く内容ではなく、優先度は低くなります。
- 4朝食の摂取状況:朝食の摂取状況は、低血糖によるふらつきの可能性を考える手がかりになります。ただし転倒したという訴えがある以上、けがの重さの確認を先に行います。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問44(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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