第112回 午後 問29
公衆衛生看護活動展開論
学校保健活動で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1学校における救急処置は応急的なものである。
- 2学校保健委員会の運営は養護教諭が実施する。
- 3保健指導は学習指導要領に基づいて実施する。
- 4学校安全計画は学校保健計画に含めて策定される。
- 5定期の学校環境衛生検査は学校薬剤師が実施する。
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✓ これが正解1学校における救急処置は応急的なものである。
✓ これが正解5定期の学校環境衛生検査は学校薬剤師が実施する。
解説
救急処置は応急的、環境衛生検査は学校薬剤師が担います。
学校保健は、学校保健安全法とその施行規則を中心に、保健管理と保健教育、それを支える組織活動で成り立っています。学校で行う救急処置は、けがや急病の子どもに対して、医療機関につなぐまでの間に行う応急的な処置であり、診断や治療を行うものではありません。これが一つめの正しい記述です。また学校保健安全法施行規則第24条は、学校薬剤師の職務として、第1条の環境衛生検査に従事することを定めており、定期の学校環境衛生検査は学校薬剤師が実施します。これが二つめの正しい記述です。
ほかの記述を確かめると、学校安全計画は、学校保健安全法第27条で、学校保健計画とは別に策定し実施しなければならない計画とされています。保健指導は、同法第9条で、養護教諭その他の職員が健康相談や日常的な観察で心身の状況を把握し、健康上の問題があると認めたときに行う指導と定められており、教科の学習のように学習指導要領に沿って行うものとは位置づけが違います。学校保健委員会は、教職員や学校医などの学校三師、保護者などが参加して学校全体で運営する組織で、養護教諭が1人で運営するものではありません。
覚え方としては、救急処置は応急、環境衛生検査は学校薬剤師、学校安全計画は保健計画と別立て、の3点を押さえておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2学校保健委員会の運営は養護教諭が実施する。:学校保健委員会は、校長や教職員、学校医・学校歯科医・学校薬剤師、保護者などが参加し、学校全体の健康課題を話し合う組織です。養護教諭は中心的な役割を担うことはあっても、1人で運営するものではありません。
- 3保健指導は学習指導要領に基づいて実施する。:学校保健安全法の保健指導は、養護教諭などが健康相談や日々の観察で子どもの心身の状況をつかみ、問題があるときに個別に行う指導です。教科のように学習指導要領に沿って行う学習とは位置づけが異なります。
- 4学校安全計画は学校保健計画に含めて策定される。:学校安全計画は、学校保健安全法の第27条で、施設の安全点検や安全に関する指導、職員の研修などについて策定し実施する計画として定められています。学校保健計画とは別の計画です。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問29(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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