第111回 午後 問12
公衆衛生看護管理論
人口10万人のA市では、子育てに関する相談が5年間で3倍に増加した。そこで、子育て支援の課題を把握するため、乳幼児健康診査の受診者を対象に調査を実施することにした。調査の分析を業務委託する際に求められる公衆衛生看護管理はどれか。
- 1情報管理
- 2人事管理
- 3地区管理
- 4健康危機管理
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✓ これが正解1情報管理
解説
調査の分析を委託するときは、個人情報を守る情報管理が求められます。
公衆衛生看護管理には、事業・業務の管理、予算の管理、人事管理、情報管理、地区管理、健康危機管理などがあります。設問の場面は、乳幼児健康診査の受診者を対象とした調査で集めたデータの分析を、外部へ業務委託するところです。調査票には子どもや保護者の個人情報が含まれており、それを市の外の事業者が扱うことになります。
このとき保健師に求められるのは、委託先との契約で個人情報の取り扱いや守秘、データの受け渡しと返却・廃棄の方法を定め、適切に扱われているかを確かめる情報管理です。職員の配置や育成、担当地区での活動の組み立て、災害や感染症への備えといった管理は、データの分析を外へ出す場面で中心となるものではありません。
個人のデータが組織の外へ出る場面では、まず情報管理が問われる、と結びつけて覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2人事管理:人事管理は、保健師などの職員の配置や採用、人材育成、労務の管理を指します。外部への業務委託で問われるのはデータの扱いであり、職員の配置や育成を考える人事管理は、この場面の中心ではありません。
- 3地区管理:地区管理は、担当地区の特性や健康課題をとらえ、地区単位で保健活動を計画・評価していく管理です。調査の分析を委託する手続きで求められる、個人情報の扱いにかかわる管理とは内容が異なります。
- 4健康危機管理:健康危機管理は、感染症の集団発生や災害、食中毒など、住民の生命や健康を脅かす事態への備えと対応です。子育て支援の課題を調べる調査の委託は、緊急の健康危機への対応ではありません。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問12(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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