第110回 午後 問27
公衆衛生看護管理論
A市における乳がん検診受診者数が今年8月で昨年度1年間の受診者数を超え、予定していた年間支出額を上回ることが見込まれるため、次年度の支出見込額を増額することになった。今年度の増額分に対応するために編成されるのはどれか。
- 1一般会計
- 2暫定予算
- 3当初予算
- 4特別会計
- 5補正予算
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✓ これが正解5補正予算
解説
年度の途中で予算を増やすときは補正予算を編成します。
自治体の予算の種類は、いつ、どのような理由で編成されるかで見分けます。地方自治法第218条第1項は、普通地方公共団体の長は、予算の調製後に生じた事由に基づいて、既定の予算に追加その他の変更を加える必要が生じたときは、補正予算を調製し、議会に提出することができると定めています。
A市では、乳がん検診の受診者が年度の途中の8月で前年度1年間の人数を超え、予定していた年間の支出額を上回る見込みになりました。決め手は、予算を組んだ後に起きた事情によって、今年度の予算額を増やす必要が出てきたという点です。これは補正予算の編成にあたります。当初予算は年度が始まる前に1年分として組む予算、暫定予算は年度の開始までに本予算が成立しないときなどに一定期間だけ組むつなぎの予算です。一般会計と特別会計は、予算をどの会計で扱うかという区分で、年度途中の増額に対応する予算の種類を表す語ではありません。
予算の種類は、年度前に組む当初予算、途中で直す補正予算、間に合わないときのつなぎの暫定予算、と時期で整理すると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1一般会計:一般会計は、自治体の基本的な行政サービスの収入と支出を扱う会計の区分です。どの会計で経理するかを表す語であり、年度の途中で生じた増額に対応するために編成する予算の種類ではありません。
- 2暫定予算:暫定予算は、年度が始まるまでに本予算が成立しない場合などに、一定期間の支出に備えて組むつなぎの予算です。すでに年度が進んでいる8月の時点で、検診費の増加に対応するものではありません。
- 3当初予算:当初予算は、年度が始まる前に1年間の収入と支出を見込んで編成し、議会の議決を得る予算です。年度途中に受診者が想定を超えたことへの対応は、当初予算を変更する別の予算で行います。
- 4特別会計:特別会計は、国民健康保険や介護保険など特定の事業の収支を一般会計と分けて経理する会計の区分です。会計の分け方を表す語で、年度途中の追加の支出に対応する予算の種類ではありません。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問27(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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