令和元年度 秋期 午前 問61
システム戦略
情報化投資において,リスクや投資価値の類似性でカテゴリ分けし,最適な資源配分を行う際に用いる手法はどれか。
- ア3C分析
- イIT ポートフォリオ
- ウエンタープライズアーキテクチャ
- エベンチマーキング
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✓ これが正解イIT ポートフォリオ
解説
投資先を種類ごとに束ねて眺める、IT ポートフォリオです。
情報化への投資は、一つずつ良し悪しを決めていくと全体が偏ります。IT ポートフォリオは、投資先を危険度や生む価値の似たものどうしで束ねます。束ねたうえで、どの束にどれだけ配るかを決める考え方です。元は金融で、性質の違う資産を組み合わせて危険を散らす発想でした。それを情報化への配分に持ち込んだものです。たとえば、今の業務を止めないための投資は堅い束になります。新しい商売の種を探す投資は、当たり外れの大きい束になります。片方に寄せれば、守りすぎるか賭けすぎるかのどちらかになります。束ごとの割合を決めておけば、個別の案件を同じ物差しで比べずに済みます。他の三つは、外部環境を三つの側面から見る手法、組織と情報の姿を階層に分けて描く枠組み、優れた事例と比べて差を測る手法で、配分の道具ではありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア3C分析:自社と顧客と競合の三つから市場を見る分析の枠組みです。戦略を立てる前に置きどころを確かめる道具です。投資先を束ねて配分を決めるものではありません。見るのは市場の側で、手持ちの案件の側ではありません。三つの頭文字が視点の名を表します。
- ウエンタープライズアーキテクチャ:組織や業務と情報の姿を、いくつかの階層に分けて描く枠組みです。現状とあるべき姿を並べ、移り方を計画するために使います。描くのは全体像で、配る割合ではありません。階層は業務・データ・応用・技術の四つに分かれます。
- エベンチマーキング:優れた事例を選び、自社との差を測って改善につなげる手法です。比べる相手が外にいる点が特徴になります。手持ちの投資先を分類するものではありません。差の大きい項目から手を付ける使い方をします。比べる相手は同業とは限りません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問61
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