平成25年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問21
電気工事の施工方法
金属管工事に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
木造住宅の金属板張りの外壁(金属系サイディング)を貫通する部分の低圧屋内配線工事として、適切なものは。ただし、金属管工事、金属可とう電線管工事に使用する電線は、600V ビニル絶縁電線とする。
- イ金属管工事とし、金属板張りの外壁と電気的に完全に接続された金属管にD種接地工事を施し貫通施工した。
- ロ金属管工事とし、壁に小径の穴を開け、金属板張りの外壁と金属管とを接触させ金属管を貫通施工した。
- ハケーブル工事とし、貫通部分の金属板張りの外壁を十分に切り開き、600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し貫通施工した。
- ニ金属可とう電線管工事とし、貫通部分の金属板張りの外壁を十分に切り開き、金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し貫通施工した。
答えと解説
✓ これが正解ハケーブル工事とし、貫通部分の金属板張りの外壁を十分に切り開き、600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し貫通施工した。
解説
金属板張りの外壁の貫通部は、電気的に絶縁して施工します。
木造住宅で、金属板張りの外壁(金属系サイディング)を電線が貫通するときの決まりで判断します。金属の外壁に電線の金属部分が電気的につながっていると、漏電したときに外壁に電気が流れ、感電や火災のおそれがあります。そのため、貫通する部分は、壁と電気的に絶縁して施工します。
ケーブル工事の肢は、貫通部分の外壁を十分に切り開き、ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて壁と電気的に絶縁しているので、この決まりに合っています。これに対し、金属管や金属製可とう電線管の肢は、金属製の管を外壁に接触させたり電気的に接続したりしており、絶縁の考え方と逆です。
D種接地工事を施しても、壁と電気的に絶縁することの代わりにはなりません。金属板張りの壁を貫通するときは、電線管を壁から絶縁する、と覚えます。
ほかの選択肢の解説
- イ金属管工事とし、金属板張りの外壁と電気的に完全に接続された金属管にD種接地工事を施し貫通施工した。:金属管をD種接地工事して外壁と電気的に完全に接続すると、外壁と金属管がつながります。貫通部分を壁から絶縁するという考え方と逆で、適切な施工になりません。
- ロ金属管工事とし、壁に小径の穴を開け、金属板張りの外壁と金属管とを接触させ金属管を貫通施工した。:金属管を外壁に接触させて貫通すると、金属管と金属板張りの外壁が電気的につながります。小さな穴を開けるだけで壁と絶縁せずに施工するこの方法は、適切ではありません。
- ニ金属可とう電線管工事とし、貫通部分の金属板張りの外壁を十分に切り開き、金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し貫通施工した。:金属製可とう電線管を壁と電気的に接続して貫通させるのは、外壁と金属の管をつなぐ施工です。外壁を切り開いても、電気的に接続する点が絶縁の決まりに反します。
出典:平成25年度下期第二種電気工事士筆記試験 問21(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)