平成21年度第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問20
電気工事の施工方法
金属管工事に関する問題
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木造住宅の金属板張り(金属系サイディング)の壁を貫通する部分の低圧屋内配線工事として、適切なものは。ただし、金属管工事、可とう電線管工事に使用する電線は、600V ビニル絶縁電線とする。
- イ金属管工事とし、壁の金属板張りと電気的に完全に接続された金属管にD種接地工事を施し、貫通施工した。
- ロ金属管工事とし、壁に小径の穴を開け、金属板張りと金属管とを接触させ、金属管を貫通施工した。
- ハケーブル工事とし、壁の金属板張りを十分に切り開き、600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し、貫通施工した。
- ニ可とう電線管工事とし、壁の金属板張りを十分に切り開き、金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し、貫通施工した。
答えと解説
✓ これが正解ハケーブル工事とし、壁の金属板張りを十分に切り開き、600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し、貫通施工した。
解説
金属板張りと電気的に絶縁して貫通するケーブル工事です。
金属板張りの壁を配線が貫通するとき、電線の絶縁が傷んで漏電したり、金属の管が金属板張りと電気的につながっていたりすると、壁の金属板に電流が流れ、感電や発熱の危険が生じます。そこで、貫通する部分では、配線を金属板張りと電気的に絶縁する、という考え方で判断します。
ケーブルを合成樹脂管に収めて貫通すれば、合成樹脂管は電気を通さないので、金属板張りと電気的に絶縁されます。壁の金属板張りを十分に切り開くのも、金属板と配線を離すための方法です。
金属管を金属板張りと電気的に完全に接続するもの、金属板張りと金属管を接触させるもの、金属製可とう電線管を壁と電気的に接続するものは、どれも金属板張りと配線を電気的につなぐ方法です。D種接地工事を施した金属管であっても、金属板張りと電気的に接続してはいけません。
覚え方は、金属板張りの壁を貫通するときは、金属板張りと配線を電気的に絶縁する、です。
ほかの選択肢の解説
- イ金属管工事とし、壁の金属板張りと電気的に完全に接続された金属管にD種接地工事を施し、貫通施工した。:金属管を金属板張りと電気的に完全に接続し、D種接地工事を施す方法は、金属板張りと配線の金属管を電気的につないでしまいます。接地があっても、貫通部の絶縁にはなりません。
- ロ金属管工事とし、壁に小径の穴を開け、金属板張りと金属管とを接触させ、金属管を貫通施工した。:金属管と金属板張りを接触させて貫通する方法は、両者が電気的につながるうえ、小さな穴に管を通すだけで絶縁もしていません。貫通部で絶縁するという考え方に反します。
- ニ可とう電線管工事とし、壁の金属板張りを十分に切り開き、金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し、貫通施工した。:金属製可とう電線管を壁と電気的に接続して貫通する方法は、金属板張りと金属の管をつなぐことになります。金属板張りを切り開いても、電気的につなぐ点が不適切です。
出典:平成21年度第二種電気工事士筆記試験 問20(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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