平成26年度上期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問20
電気工事の施工方法
D種接地工事に関する問題
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機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事に関する記述で、不適切なものは。
- イ三相200〔V〕電動機外箱の接地線に直径1.6〔mm〕のIV電線(軟銅線)を使用した。
- ロ単相100〔V〕移動式の電気ドリルの接地線として多心コードの断面積0.75〔mm²〕の1心を使用した。
- ハ一次側200〔V〕、二次側100〔V〕、3〔kV・A〕の絶縁変圧器(二次側非接地)の二次側電路に電動丸のこぎりを接続し、接地を施さないで使用した。
- ニ単相100〔V〕の電動機を水気のある場所に設置し、定格感度電流30〔mA〕、動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を取り付けたので、接地工事を省略した。
答えと解説
✓ これが正解ニ単相100〔V〕の電動機を水気のある場所に設置し、定格感度電流30〔mA〕、動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を取り付けたので、接地工事を省略した。
解説
水気のある場所では、漏電遮断器があっても接地は省略できません。
機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事は、使用電圧が300〔V〕以下の低圧機器の外箱を接地して、漏電したときの感電を防ぐ工事です。三相200〔V〕も単相100〔V〕も300〔V〕以下なので、どちらもD種の対象です。条件がそろえば接地を省略できる場合もあります。
漏電遮断器で接地を省略できるのは、水気のある場所以外で、感度が高く、素早く切れる電流動作型のものを取り付けた場合です。具体的には、定格感度電流が15〔mA〕以下、動作時間が0.1秒以下のものとされます(一般に知られた値で、条文での確認は未了)。問題の肢は、水気のある場所に設置しており、定格感度電流も30〔mA〕なので、省略の条件に当たらず不適切です。
他の記述は適切です。三相200〔V〕の電動機の接地線に直径1.6〔mm〕のIV電線を使うのは、D種の接地線の太さの条件内です。移動用の電気ドリルの接地線に多心コードの断面積0.75〔mm²〕の1心を使うのも認められます。二次側を非接地とした3〔kV・A〕の絶縁変圧器の二次側では、接地を省略できます。覚え方は、漏電遮断器で省略するなら、水気のない場所で、15〔mA〕以下、0.1秒以下です。
ほかの選択肢の解説
- イ三相200〔V〕電動機外箱の接地線に直径1.6〔mm〕のIV電線(軟銅線)を使用した。:三相200〔V〕電動機の外箱は、使用電圧が300〔V〕以下なのでD種です。接地線に直径1.6〔mm〕のIV電線(軟銅線)を使うのは、D種の接地線として必要な太さを満たし、不適切ではありません。
- ロ単相100〔V〕移動式の電気ドリルの接地線として多心コードの断面積0.75〔mm²〕の1心を使用した。:移動して使う電気ドリルでは、接地線に多心コードの1心を使います。断面積0.75〔mm²〕の1心は、移動用の機器の接地線として認められる太さで、不適切な記述ではありません。
- ハ一次側200〔V〕、二次側100〔V〕、3〔kV・A〕の絶縁変圧器(二次側非接地)の二次側電路に電動丸のこぎりを接続し、接地を施さないで使用した。:絶縁変圧器の二次側を非接地とし、容量3〔kV・A〕、二次側100〔V〕で電動丸のこぎりを使う場合は、接地を省略できる条件に合います。接地を施さなくてもよく、不適切ではありません。
出典:平成26年度上期第二種電気工事士筆記試験 問20(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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