平成28年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問23
電気工事の施工方法
金属管工事に関する問題
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木造住宅の金属板張り(金属系サイディング)の壁を貫通する部分の低圧屋内配線工事として,適切なものは。ただし,金属管工事,金属可とう電線管工事に使用する電線は,600V ビニル絶縁電線とする。
- イ金属管工事とし,壁の金属板張りと電気的に完全に接続された金属管にD 種接地工事を施し,貫通施工した。
- ロ金属管工事とし,壁に小径の穴を開け,金属板張りと金属管とを接触させ金属管を貫通施工した。
- ハ金属可とう電線管工事とし,壁の金属板張りを十分に切り開き,金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し,貫通施工した。
- ニケーブル工事とし,壁の金属板張りを十分に切り開き,600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し,貫通施工した。
答えと解説
✓ これが正解ニケーブル工事とし,壁の金属板張りを十分に切り開き,600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し,貫通施工した。
解説
金属板張りの壁は、ケーブルを樹脂管に収めて絶縁して貫通します。
金属板張りの壁の中を電線や電線管が貫通するとき、電線管が金属板に電気的に触れていると、漏電したときに壁の金属板まで充電してしまいます。壁に触れた人が感電したり、火災につながったりするおそれがあるため、貫通する部分では電線や電線管を金属板張りと電気的に絶縁する決まりです。
この問で適切なのは、ケーブル工事とし、壁の金属板張りを十分に切り開いて、ケーブルを合成樹脂管に収め、電気的に絶縁して貫通した記述です。合成樹脂管は電気を通さないので、金属板と電線管が触れ合うことがありません。
ほかの記述は、金属管や金属製可とう電線管と壁の金属板を、電気的に接続したり、接触させたりしています。金属管にD種接地工事を施しても、金属板と電気的に完全に接続することは、決まりに合いません。小さな穴を開けて金属板と金属管を接触させるのも同じ理由で不適切です。
覚え方は、金属板張りの壁を貫通するときは、電気的に絶縁する、というものです。接続や接触は避けます。
ほかの選択肢の解説
- イ金属管工事とし,壁の金属板張りと電気的に完全に接続された金属管にD 種接地工事を施し,貫通施工した。:壁の金属板張りと金属管を電気的に完全につなぎ、D種接地工事も施す方法です。それでも貫通部では絶縁する決まりに反し、漏電したとき金属板まで電気が及ぶので、適切とは言えません。
- ロ金属管工事とし,壁に小径の穴を開け,金属板張りと金属管とを接触させ金属管を貫通施工した。:壁に小さな穴を開けて、金属板張りと金属管を接触させるのは、電気的に触れ合うことになります。漏電時に金属板が充電する危険があり、絶縁して貫通する決まりに反するので、不適切です。
- ハ金属可とう電線管工事とし,壁の金属板張りを十分に切り開き,金属製可とう電線管を壁と電気的に接続し,貫通施工した。:金属製可とう電線管を壁の金属と電気的に接続して通す方法です。金属管と同様に貫通部で金属同士が導通してしまい、絶縁するという決まりに反するため、適切ではありません。
出典:平成28年度下期第二種電気工事士筆記試験 問23(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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