平成30年度 春期 午前Ⅱ 問7
システム監査
試査に関する問題
システム監査において実施される“試査”に該当するものはどれか。
- ア監査対象に最も適合した監査手続を決定するために,幾つかの監査技法を試行する。
- イ計算モジュールの正確性を確認するために,ソースプログラムをレビューする。
- ウ全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し,その処理の正当性について判断する。
- エ抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
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✓ これが正解エ抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
解説
抽出した一定件数に手続を適用し、全件の正当性を判断するのが試査です。
試査は、母集団からデータの一部を抜き出して監査手続を適用し、その結果をもとに母集団全体について判断する方法です。見分ける軸は、手続を当てる範囲と、結論を出す範囲の関係です。対象が大量にある場合、全件に手続を当てるのは時間と費用の面で現実的でないことが多いため、一定件数を抜き出して調べ、その結果から全体の正当性を推し量ります。調べるのは一部、結論を出すのは全体、という組合せが試査の特徴です。字面から試しに行う作業と取り違えず、一部を調べて全体を判断する方法だと押さえておくと迷わずに済みます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査対象に最も適合した監査手続を決定する…:幾つかの監査技法を試しに使って最も合うものを選ぶのは、監査手続を決めるための準備の作業です。データの一部に手続を当てて全体を判断する方法ではなく、字面が似ているだけです。
- イ計算モジュールの正確性を確認するために,…:ソースプログラムを読んで計算の正確性を確かめるのは、プログラムの中身を直接見る監査技法の一つです。データの一部を抜き出して全体を判断する考え方とは関係がありません。
- ウ全てのトランザクションデータに監査手続を…:全てのトランザクションデータに手続を当てるのは、一部を抜き出す試査とは逆の、全件を調べる進め方です。試験的という言葉が付いていても、対象が全件である以上、試査には当たりません。
この問題の用語
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問7
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問9:ITに係る全般統制に該当するもの(レビュー)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問2:システム管理基準に関する問題(システム監査)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問23(レビュー)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問21:トランザクションに関する問題(トランザクション)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問17:トランザクションログに関する問題(トランザクション)
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