平成27年度 春期 午前Ⅱ 問8
システム監査
システム監査における監査証跡
システム監査における監査証跡はどれか。
- ア監査業務の全過程において,監査人が収集及び作成した資料である。
- イ監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
- ウ監査人が監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せである。
- エ監査人が監査手続を実施して収集した資料を監査人の判断に基づいて評価した結果である。
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✓ これが正解イ監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
解説
監査証跡は、入力から出力までの過程を追跡できる仕組みと記録です。
監査証跡は、監査対象のシステムで、データが入力されてから処理され出力されるまでの過程を後からたどれるようにする仕組みと、その記録のことです。見分ける軸は、それがシステムの側に用意されるものか、監査人の側で作るものかです。監査証跡は、取引のログやアクセスの記録のように被監査側のシステムが残すもので、監査人はこれをたどって処理の正当性を確かめます。監査証跡が整っていなければ、監査人は処理の流れを追えず、十分な監査証拠を得られません。証跡は追跡のための足跡、と覚えておくと、監査人の作る資料と区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査業務の全過程において,監査人が収集及…:監査業務の過程で監査人が収集し作成した資料は、監査調書の説明です。監査人の側で作るものであり、システムの側で処理の過程をたどれるように残される監査証跡とは別物です。
- ウ監査人が監査証拠を入手するために実施する…:監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せは、監査手続の説明です。監査人が行う作業の内容を指しており、システムに残される追跡のための仕組みと記録ではありません。
- エ監査人が監査手続を実施して収集した資料を…:収集した資料を監査人の判断で評価した結果は、監査人の側で形づくられるものです。システムが入力から出力までの過程を残す監査証跡とは、作る主体も役割も異なります。
この問題の用語
- 監査調書監査人が行った監査手続の、実施記録のことをいいます。監査意見の根拠となるもので、基準書をまとめたものではありません。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
出典:平成27年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:3線モデルに関する問題(監査人)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:システム監査基準に関する問題(監査調書)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問2:システム管理基準に関する問題(システム監査)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査プログラム”の定義(監査証拠)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問8:監査計画の必要性についての記述(監査調書)
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