平成22年度 春期 午前Ⅱ 問8
システム監査
システム監査の実施手順のうち,適切なものはどれか。
- ア監査対象業務の把握 → 監査手続書の作成 → 監査目的の設定 → 証拠の収集 → コントロールの評価・結論
- イ監査対象業務の把握 → 証拠の収集 → 監査目的の設定 → 監査手続書の作成 → コントロールの評価・結論
- ウ監査手続書の作成 → 監査目的の設定 → 監査対象業務の把握 → 証拠の収集 → コントロールの評価・結論
- エ監査目的の設定 → 監査対象業務の把握 → 監査手続書の作成 → 証拠の収集 → コントロールの評価・結論
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✓ これが正解エ監査目的の設定 → 監査対象業務の把握 → 監査手続書の作成 → 証拠の収集 → コントロールの評価・結論
解説
目的を決め、対象を把握し、手続書を作り、証拠を集めて評価します。
システム監査は、何を確かめるかを決めることから始まります。見分ける軸は、監査目的の設定が最初に来ているか、証拠の収集が手続書の作成より後に来ているかです。まず監査目的を設定し、その目的に照らして監査対象業務の実態を把握します。実態が分かったところで、どの手続で何を確かめるかを監査手続書にまとめ、それに従って証拠を収集し、最後に集めた証拠でコントロールを評価して結論を出します。目的が決まらなければ把握すべき範囲も決まらず、手続書が無ければ証拠の集め方も定まりません。目的、把握、手続、証拠、評価の順に、前の段階が次の段階の前提になる、と覚えると並びを選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査対象業務の把握 → 監査手続書の作成…:監査対象業務の把握から始まり、監査目的の設定が監査手続書の作成より後に置かれています。目的が決まっていないと把握すべき範囲も手続も定まらないので、目的の設定が中ほどにある並びは成り立ちません。
- イ監査対象業務の把握 → 証拠の収集 → …:証拠の収集を、監査目的の設定や監査手続書の作成より前に置いています。何を確かめるかと、どう確かめるかが決まる前に証拠を集めることになり、集めた証拠が監査の役に立つかを判断できません。
- ウ監査手続書の作成 → 監査目的の設定 →…:監査手続書の作成を最初に置いていますが、手続書は監査目的と対象業務の実態が分かってから作るものです。目的の設定と業務の把握の前に手続を決めてしまう並びは、手順として逆になっています。
この問題の用語
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 実施手順対策基準で決めたことを、現場でどう行うかまで書いた文書です。三階層の一番下に置きますが、規模が小さければ対策基準とまとめられます。
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
出典:平成22年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問4:システム監査基準に関する問題(コントロール)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問2:システム管理基準に関する問題(システム監査)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査プログラム”の定義(証拠)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問4:ガバナンスに関する問題(コントロール)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問6:監査調書に関する記述(証拠)
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